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「なぜ霊界は天使や妖精の実態を伝えてくれたのでしょうか」2        (東京スピリチュアリズムサークル2019年6月の読書会に参加して)

  
 これまで、1.「天使の概要」 2.「天使の役目」 3.「天使と人間の共通点」 4.「天使と人間の相違点」 という形でスピリチュアリズムの天使論をお伝えしてきました。しかし、スピリチュアリズムの天使論はこれで終わりではありません。さらに深い内容があるのです。スピリチュアリズムの高級霊界通信によって、これまで人類が知らなかった多くの霊的事実が明らかにされました。その中には人類にとって天地が逆さまになるような衝撃的な内容がいくつもありますが、実はこの『スピリチュアリズムの天使論』もその一つなのです。


5.「スピリチュアリズムの天使論」とキリスト教について
 キリスト教徒にとってはすべてが神(イエス)の言葉である『聖書』ですが、実は『聖書』というのは人間がつけ加えたものが非常に多い、人間の手によって作られた人工的な書物なのです。『旧約聖書』には、天使が人間に嫉妬したり、誘惑したり、人間の女性を妻に娶(めと)ったりする話があります。しかし、“嫉妬や誘惑”という悪感情(利己心)は、肉体本能から生まれるもので、肉体を持つ人間のみが持つ感情です。肉体のない天使には霊の心から発する利他心しかありませんから、こうした悪感情を持つことはありません。ましてや一度も肉体を持ったことのない天使が人間の女性を妻にするなどということはあり得ない話です。このように『聖書』には霊的事実とはまったく違うことが書かれているのです。

 またキリスト教の教義に「贖罪説」というのがあります。これをごく簡単に記すと、
天使の中で最高の位にあった大天使ルシファーが、神に背いて“堕天使”となってしまいました(このルシファーは『旧約聖書』では“サタン”として登場しています)。堕天使ルシファー(サタン)は、人類の始祖であるアダムとイブ(エバ)をそそのかして、神から“食べてはいけない”といわれていた禁断の木の実を食べさせてしまいました。このアダムとイブが神に背いたことにより作ってしまった罪は“原罪”と呼ばれています。その“原罪”はアダムとイブの子孫(全人類)に受け継がれ、それを背負って苦しむ人類を救うために救世主(キリスト)が神から遣わされました。その救世主であるイエスは全人類の罪を背負って十字架にかけられて亡くなりました。そのイエスの死を“贖罪の死”として受け止め、イエスの復活を受け入れることにより、人は神に許され救われる、
ということです。

 しかしシルバーバーチは霊訓の中で「悪魔はいない」とはっきりと述べています。悪魔(サタン)が存在しないということは、堕天使ルシファーも存在しないことになります。当然アダムとイブが犯した“原罪”もありません。従って救世主キリストによる救いも必要がなくなります。となると、“サタンの誘惑 → アダムとイブの原罪 → キリストの贖罪 → 救い”といったキリスト教の根幹をなす教義はまったく成り立たなくなってしまいます。この教義が成立するためにはサタンの存在は欠かすことができません。しかしそのサタンは存在しません。これではキリスト教の存在意義はまったくないことになってしまいます。どうしてこんなことが起こってしまったのかといえば、人類が霊界に住んでいる天使についての正しい知識をまったく持っていなかった、つまり人類の“霊的無知”の一言に尽きるというわけです。そのため大勢の人々がキリスト教が勝手に作り上げた間違った教義を信じ込んでしまい、それは二千年の時が流れた今も続いているのです。

 さらにシルバーバーチはイエスが地上に誕生した真の目的も明らかにしてくれています。それは、「天使が人類救済の使命を担って地上人として受肉・誕生することが稀にあり、イエスはその稀なケース」、ということです。これは天使と同格の宇宙圏霊界に住み、イエスと直接言葉を交わすことができる高級霊シルバーバーチだからこそ伝えることを許された、「霊界の奥義中の奥義」です。イエスの地上への誕生の目的は“贖罪”ではなく、“地球人類救済”のためだったのです。

 ではなぜ高級天使であったイエスは地上へ生まれてくる必要があったのでしょうか。前回お伝えしましたが、天使の役目は大霊の摂理の執行・維持管理です。天使の任務は、人間が摂理にそった行いをした時は霊的成長をもたらし、摂理に背いた時は修正の道を示すことです。天使はこのような立場で外から人間を管理しています。天使は私たち人間の霊的成長や導きに直接関わることはできません。人間に直接手を差しのべられるのは人間の霊です。人類救済という目 的を果たすためイエスは天使という立場を捨て、人間となることがどうしても必要だったのです。そしてその道を選んで地上に誕生したイエスですが、それは重苦しい肉体に閉じ込められ物質世界の苦しみを味わうという、それまでに肉体を持たなかったイエスに大きな負担と犠牲を強いることになりました。しかしその苦しみの中にいてもイエスは本来の使命を忘れることなく摂理にそった生き方を貫き、私たち地上人に人間の生き方・地上人生の送り方の手本を示してくれたのです。さらにイエスは地上での使命を終えて霊界にも戻ってからも、人類救済のために今も力を尽くし続けています。そしてそのイエスによって始められたのが“スピリチュアリズム運動”なのです。


 このようにスピリチュアリズムが明らかにした『天使論』は、従来の宗教、特にキリスト教を根こそぎ覆してしまうほどの衝撃的なものになっています。イエスを始めとする高級霊たちはキリスト教の間違いを正すために天使の実態を可能なかぎり人類に明らかにしてくれました。さらにイエスは自分が地上界へ誕生した真の目的を伝えるために、霊界の奥義中の奥義をシルバーバーチに託して地上界へ伝えてくれたのです。


 今回の読書会での学びで、私は人類が「霊的無知」であることの暗闇の深さをあらためて思い知らされました。今までいったいどれほど多くの人がキリスト教の間違った教義に魂を縛られ、霊的成長の道を塞がれてきたのでしょうか。それは今この瞬間もまだ続いているのです。それを思うと悲しい気持ちで胸がいっぱいになります。“私のような未熟な者でさえこのように感じるのだから、人類最高の霊であるイエスは2千年もの間どれ程の深い悲しみを味わってこられたのだろう、いや今も味わっておられるに違いない”、と思いました。それと同時に「何とかして地球人類を救いたい!」との熱い思いで霊的真理を降ろしてくださったイエスや高級霊たちのために、少しでもこの真実を伝えていけるようにならなければとの決意を新たにしました。


 ※「スピリチュアリズムの天使論」についての詳しい内容は、東京スピリチュアリズムサークルHP “学習の感想とポイント(2019年6月)”“ニューズレタ— 43号・44号・45号 ”をご覧ください。

   ※なお、引用にあたっては、スピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

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  ◎シルバーバーチの言葉

 ●——私たちのように地球という物質界に誕生してくる霊とは別に、まったく物的体験を持たない霊がいるのはなぜでしょうか。
 「この宇宙には、物的身体による体験を持たない高級霊の界層が存在します。そういう種類の霊にしかできない宇宙経綸の仕事があるのです。一度も地上の人間のような形態をもったことのない高級霊です。その界層での成長にとって地上的顕現は不必要なのです。居ながらにして高級霊で、宇宙の上層部に所属しています。“光り輝く存在”と言うのがそれです。現実にそういう存在がいます。」   (『シルバーバーチの新たなる啓示』 P124 ハート出版)

●「生命というものは無限ですから、無限の形体で顕現しております。人間的存在だけではありません。物質に宿ったことのない高等な存在もいます。さらに原始霊といって、人間よりは進化の程度は低いのですが、やはり生命力を持った存在がいます。これも無数の分野——植物・動物・鉱物・花、その他——の自然法則の運用に貢献しております。」    (『シルバーバーチ最後の啓示』 P179∼P180 ハート出版)

●「男女といっても、あくまでも男性に対する女性、女性に対する男性のことです。物質の世界ではこの二元の原理が完璧に貫かれていますが、霊の世界では界層が上がるにつれて男女の差は薄れていきます。」    (『シルバーバーチの教え・上』 P191 スピリチュアリズム普及会)

●「想像の産物にすぎぬ“悪魔”の問題で心を悩ますことは止めることである。真摯なる者、純真なる者、誠意ある者にとっては神学がまことしやかに説く悪魔も閻魔も存在せぬ。」      (『霊訓・上』 P160 スピリチュアリズム普及会)

●「人間的な感情をそなえた神は、人間がこしらえた神以外は存在しません。悪魔も人間がこしらえたもの以外には存在しません。」   (『霊的新時代の到来』 P77 スピリチュアリズム普及会)

●「組織的反抗といっても、聖書にあるような天界から追放された堕落天使の話を想像してはなりません。」   (『地上人類への最高の福音』 P236 スピリチュアリズム普及会)

●「キリストの場合は、かつて一度も物質界へ降りたことのない高級神霊が人類の向上と物的体験の獲得のために、一時的に肉体に宿ったものです。そうした神霊は高い界層に所属し、人類の啓発のために特殊な任務を帯びて派遣されます。」    (『続・霊訓』 P46 スピリチュアリズム普及会)

●「ナザレのイエスは、(中略)人間はいかに生きるべきか、いかにすれば内部の神性を顕現させられるかを教えるために地上界へ降りてきたのです。」     (『教え・上』 P152 スピリチュアリズム普及会) 

●「ナザレのイエスは、大霊から託された使命を達成するために物質界へ降誕した大霊の使者の一人でした。イエスは地上でなすべき使命は果たしましたが、それで使命のすべてが終わったわけではなく、今なお霊の世界から働きかけています。」         (『教え・上』 P137~P138 スピリチュアリズム普及会)

◆「イエスは進化せる高級霊の一人です。地上人類の手の届かないほど誇張され神格化された、縁遠い存在ではありません。すぐに手の届くところで、あなた方がスピリチュアリズムと呼んでおられるこの真理——わたしたちにとってはただの自然法則の働きにすぎませんが——その普及の指揮をなさっておられるのです。」     (『霊性進化の道しるべ』 P66 スピリチュアリズム普及会)





「なぜ霊界は天使や妖精の実態を伝えてくれたのでしょうか」1        (東京スピリチュアリズムサークル2019年6月の読書会に参加して)


   美術館で宗教画のコーナーに行くと、翼を持った天使や妖精が描かれているのをよく目にします。アニメやゲームの世界でも活躍の場を広げているようです。しかし、本当に天使や妖精が存在するのかどうかとなると、人によって考え方はさまざまだと思います。以前の私にとって、天使や妖精はファンタジーの世界の中の存在でしたが、本当に存在するのかどうかについては分からないままでした。それを明確な言葉で示してくれたのがシルバーバーチの霊訓を始めとするスピリチュアリズムの高級霊界通信でした。霊訓全体の中で天使や妖精について語られている部分は少ないのですが、その内容は人類にとってとても重要なものになっています。

 そこで今回はスピリチュアリズムが明らかにした『天使論』を、1.「天使の概要」 2.「天使の役目」 3.「天使と人間の共通点」 4.「天使と人間の相違点」 5.「スピリチュアリズムの天使論」とキリスト教について、といった形で2回に分けてお伝えしていこうと思います。


 1.「天使の概要」
 最初に「天使の概要」、天使とはどんな存在なのかについてお伝えしたいと思います。
 神の造られた世界には、地上に一度も誕生したことがない自然霊(精霊)がいます。その中で高級なものを「天使」といい、低級なものを「妖精(原始霊)」と呼んでいます。そして、それらの霊は霊界で永遠の生活を送るので地上生活とは無縁の存在です。私たち人間の出発点は地上界ですが、天使の出発点は霊界です。しかもその「霊界」というのは何と「宇宙圏霊界」なのです。私たち人間が長い時間をかけてやっとたどり着くことができる宇宙圏霊界に天使は誕生するのです。つまり天使は生まれながらにして高級霊なわけです(何やら“うらやましい”という声が聞こえてきそうですが…)。今、地上生活を送っている私たちにとって、天使は光り輝く超高級霊のような存在です。そして天使は、私たち人間が物質界に誕生するずっと前から存在しています。このように天使と人間では、個別霊としての出発点がまったく違うのです。


2.「天使の役目」
 では、生まれながらにして高級霊である天使には、いったいどんな役割があるのでしょうか。天使の役目は3つあります。

 1つ目は、「天使は神から、神の王国の維持・管理を託された役人・管理者」ということです。「神の王国(霊界・地上界)」にくまなく存在している天使は、国王(大霊)から王国の維持・管理を託され、神の代理者としてすべてを支配しています。さらに天使は、「大霊の摂理の執行者として神の王国の秩序を守る」という役目も担っています。人間には自由意志があるのでいつも摂理にそった行為をするとは限りません。そこで天使が常に人間の行為が摂理に適っているかどうかをチェックしています。人間の行為が摂理に適っていれば、天使はその人の霊的成長を認証してくれますが、そうでない時には正しい道に戻るための修正の方法を示してくれるのです。これが“償いの法則の執行”ということになります。以上が天使の一番大きな役目です。

 これについて実感を伴なって理解できる方はもしかするとあまりいらっしゃらないかもしれません。私などは、“人間が誕生する遥か以前から存在していて、人間一人ひとりの行いをすべてチェックしているなんてすごい存在なのだな”ぐらいの感じしか持てないでいます。


 さて、天使の役目の2つ目は、「天使は神の愛の伝達者としての仕事をする」ということです。神はすべてのものに愛を注がれています。もちろん私たち人間にも神は常に愛を注いでくださっています。人間は神の愛を感じた時、心の底からの喜びを味わいますが、神の愛が私たちに伝えられる“神の愛の伝達ルート”は2種類あります。

 1つ目は複数の天使を中継して人間に届けられるルートです。霊界には霊的成長度に基づくヒエラルキー(上下関係)がありますが、それと同じように天使の世界にもヒエラルキーがあります。神の愛はまずヒエラルキーの上位の高級天使に伝えられ、それがその下の天使へ伝えられ、さらにその下の天使へ → その下の天使 → その下の天使……と、どんどんヒエラルキーの下位の天使に伝えられ、最後に地上人に届けられるのです。これが“天使のヒエラルキーから伝えられる神の愛の直接的なルート”です。

 そして神の愛はもう一つ別のルートで人間に届けられます。まず神から高級天使へ伝えられた愛は、人間の霊のトップであるイエスへ伝えられます。その愛はイエスから下位の高級霊へ伝えられ、さらにその下の霊へ……、というように霊界のヒエラルキーを降りながら伝えられ、守護霊にまで到達して私たち地上界の人間に届けられます。これが“人間のヒエラルキーを通して伝えられる神の愛の間接的なルート”です。

 天使だけを中継される場合と人間の霊を中継する場合との違いはありますが、どちらの場合も天使を中継しているという点では同じなのです。


 そして天使の役目の3つ目は、「天使は妖精を用いて神の王国(自然界や生命界)の維持や運行のための仕事をする」ということです。妖精というのは天使の指示を受けて実際の仕事を行う存在です。自然界の創造・運行・維持は、すべて天使と妖精の働きによってなされているのです。今の地上界は人間の物質中心主義・利己主義によって自然環境や動植物を痛めつけ、天使や妖精の働きかけを妨害してばかりいます。もし、私たち地上人がもっと摂理にそった生き方をすることができれば、天使や妖精たちと協力して調和のとれた素晴らしい自然環境を作り出すことができます。それは決して夢物語ではありません。



3.「天使と人間の共通点」
 生まれながらにして高級霊である天使は、私たち地上人とはまったく違う存在に思えてしまいますが、実は天使には人間との共通点があるのです。それは、“天使も人間もともに本質は神の分霊である”という点です。天使も人間も神から分霊を与えられたミニチュアの神であり、大霊(神)を親とする霊的子供です。ということは、天使も人間も永遠に霊的成長する存在として造られていることになります。天使も人間と同じように神への奉仕と愛を通して霊的成長することを究極の目標としているのです。また霊界には霊的成長度に基づくヒエラルキー(上下関係)がありますが、天使たちも霊的成長に応じたヒエラルキーを形成しています。利他性を最も多く発揮できる霊は人間では“イエス“ですが、天使の場合は“最高級天使“になります。このように私たち人間は、レベルの差はとても大きいながらも天使と同じ要素を持っているのです。

 私は天使の誕生する世界や役目があまりにも自分とかけ離れていてため息が出そうになりましたが、共通する点もあることを知って気を取り直すことができました。


4.「天使と人間の相違点」
 人間と共通点を持つ天使ですが、もちろん人間と大きく異なる点もあります。一番大きな相違点は(前にも少し触れましたが)、“天使は霊界で誕生し、霊界で永遠の生活を送る”という点です。天使も人間も神からの分霊によって誕生しますが、人間のスタート地点が地上界であるのに対して天使のスタート地点は霊界です。従って天使は物質的な生活を必要とせず、物質とは無縁の存在なのです。

 次の相違点は、“天使には地上人のような男女の性別がない”という点です。男性と女性・陰陽・雌雄というのはあくまでも物質次元に必要な原理であって、物質界とはまったく縁のない宇宙圏霊界に誕生する天使には必要のないものです。地上的な表現をすれば天使は始めから中性ということになります。私たち人間の霊も霊界の界層が上がるにつれて男女の差が薄れていき、宇宙圏霊界では男女の区別がなくなることが霊訓の中に述べられています。

 さらに“天使には人間のような霊体もない”のです。物質と無縁な天使に肉体がないのは当然のことですが、霊体もありません。ではいったい天使はどんな姿をしているのかということになりますが、天使は個別性をそなえた光源体として存在しているのです。霊訓の中に、“私たち人間の霊は霊的成長がある段階まで進むと霊体もなくなり光のようになっていく”と述べられていますが、天使は始めからその光のような存在だということです。地上人が考えていた“人間のような姿をした羽のある天使像”は残念ながらフィクション、つまり想像の産物にすぎなかったのです。
                                         (次回へ続く)

「なぜ人間は霊界の実態を知る必要があるのでしょうか?」          (東京スピリチュアリズムサークル2019年5月の読書会に参加して)


 テレビなどで亡くなった人に対して、“天国で安らかに眠ってください”とか“天国で幸せに暮らしてください”などと語りかけているのをよく目にします。普段は意識していなくても身近な人が亡くなった時には、あの世について考えを巡らせる方も多いと思います。では“あの世”つまり“霊界”についてどれだけのことを知っているのかというと、はなはだ心もとない知識しか持ち合わせていないことに気がつかれる方も多いのではないでしょうか。スピリチュアリズムに出会う前の私も、天国(極楽)と地獄、キリスト教の煉獄ぐらいしか知らず、その天国や地獄についての記述もおとぎ話のようで、ほんとうに霊界があるのかないのか判断できないでいました。そんな中、納得できる霊界のようすを伝えてくれたのがシルバーバーチの霊訓でした。

 「霊界の実態(霊界のようす)」のポイントには、①霊界は、明るい世界(光り輝く素晴らしい世界);②界層世界と霊的グループ;③大霊(神)の摂理(利他愛)が、霊界全体の支配者;④霊界での生活(地上世界との根本的な違い);⑤霊界の宗教;⑥霊的成長至上主義;⑦人間以外の霊的存在者……天使・妖精(原始霊)がありますが、今回はその中の②のポイントを中心にしてお伝えしたいと思います。


 ポイント②に入る前に、①の「霊界は、明るい世界(光り輝く素晴らしい世界)」について少し触れることにします。
 霊界と地上界の一番大きな違いは、今の地上界が自分中心(利己愛)の世界になっているのに対して、霊界は他者中心(利他愛)の世界だということです。神の愛とは“利他愛”のことですので、霊界は神の愛と神の光が行き渡っている光り輝く明るい世界なのです。ただし、霊界にも幽界下層には利己心が強い未熟な霊たち(地縛霊)が集まっている暗く醜悪なスポットが点在しています。自分の心が地上に縛られているために、神の愛である光が射し込まないのです。これがいわゆる“地獄”と呼ばれている世界の実態なのです。私はこの事実を知るだけでもあの世に対する考え方がずいぶん違ってくるのではないかと思っています。


 では②つ目のポイントの「界層世界と霊的グループ」に移ります。
 キリスト教などでは、“霊界には、天国と地獄がある”と説き、また“霊界にはいくつかの界層がある”としている思想もあります。スピリチュアリストの中にも、『神智学』の7世界説を信じている人がいます。しかしシルバーバーチは、「霊界は一つです。」とはっきりいっています。そして「その中に無数の世界が存在する」ともいっています。つまり、霊界は無数の界層からなる1つの世界なのです。

 そうすると“自分は死んだ後いったいどの界層に行くのだろうか”という疑問が生まれてきます。地上界では霊的成長レベルの異なる人たちが、地上という同じ平面上で一緒に生活しています。しかし死んで霊界へ行くと、自分の霊的成長度に合った界層へ行くのです。つまり、霊界では霊的成長度に応じた住み分けがなされているということです。

 そして霊界では霊的成長度が等しい者同士が霊的に引き合って霊的グループ(霊的家族)が形成されています。このグループの結びつきは地上界とは異なり霊的親和性によるものです。そのためその結びつきは地上の家族や親友よりもはるかに強いもので、“これほどまでに気の合う人、自分と同じ考えを持つ人がいるのだろうか”、“まるで自分とそっくりだ”と驚くほどです。それは文字通り一心同体の状態なのです。そのグループの中にはさまざまな国で地上生活を送った人がいます。また男性だった人も女性だった人もいます。そこには地上のような国家や人種、民族や性別による差別や違いはありません。それらの違いはあくまでも物質的、肉体的な違いにすぎないからです。つまり、霊的グループには完全な平等と公平が行きわたり、お互いがお互いのために自分を役立てる利他愛に基づく共同生活が営まれているのです。それは今、地上で生活している私たちからすると夢のような理想的な世界です。ただしグループ間の交流は原則的にはありません。時に、より霊的成長の進んだ上の界層にいる霊が下の界層のグループの指導のために降りてくることがありますが、これはあくまでも特別な場合に限られています。

 このように地上では考えられないほど強い絆で結びついている霊的グループですが、同じ状態がいつまでも続くわけではありません。グループのメンバーの一人が地上に降りて(再生して)地上生活を送り体験を積みます。やがて死を迎えて霊界へ戻るとその体験をグループへ持ち帰ります。するとこの再生者の体験をグループ全体で共有することができるのです。地上生活を送ったメンバーの体験がグループのメンバー一人ひとりの体験となることで、グループ全体の霊性が向上していきます。このように“再生”というシステムには、一人の霊の霊的成長とカルマの解消という目的と同時にグループ全体の霊的成長という目的もあるのです。その意味でも霊界のグループというのはとても重要な存在なのです。

 こうして地上と霊界を行ったり来たり、つまり再生を繰り返しながら少しずつ成長していくわけですが、ある段階まで成長すると、霊的成長のために地上生活を体験する必要がなくなります。物質的体験を通して成長する段階を卒業したということです。このような霊たちがいる世界を「宇宙圏霊界」といいます。そして私たちのようにまだ地上への再生を必要とする霊たちのいる世界を「地上圏霊界」といいます。このように霊界は、「地上圏霊界」と「宇宙圏霊界」の二つに大きく分けられるのです。そして再生不要となった霊は天使と同格の霊となります(天使については回を改めてお伝えしようと思っています)。

 シルバーバーチは霊訓の中で「自分は地上世界へ戻ってくる必要のない段階まで到達した」といっていますから宇宙圏霊界の霊だということが分かります。宇宙圏霊界にいる霊たちのトップにいるのがイエスです。そしてシルバーバーチのように天使と肩を並べるほどに進化した霊が地上へ霊的通信を送るためには、私たちが考えるよりはるかに複雑で大変な量の準備が必要になります(これについては2019年2月と3月の記事で取り上げています)。


 それでは何故、宇宙圏霊界の超高級霊たちは苦労に苦労を重ねてこれほどまでに詳しく霊界のようすを伝えてくれたのでしょうか?それは、地上人は霊界の実態を知ることによって初めて価値ある地上人生を送ることができるようになるからなのです。地上生活を終えた後に永遠に続く霊界生活があることを知ると、霊界で役に立つものは、モノやお金ではなく霊的成長のために努力した成果だけだということに気がつきます。また地位や権力も霊界ではまったく役に立たないことが理解できるようになってきます。そうすると人間は物質に振り回されない霊的視点を持ち、霊的成長を目標として日常生活を送ることができるようになります。“霊的成長が一番大切だ”と常に考えている「霊的成長至上主義」の霊界人と同じように、地上人も霊的成長を人生の中心に据えて生活することで、地上人生を本当の意味で価値あるものにしていくことができるのです。


 私はこれを学んだ時、“自分は本当に霊的成長の道を歩み始めたばかりのよちよち歩きの霊なんだなあ”と思いました。また“私は地上圏霊界を卒業して宇宙圏霊界に行くまでにいったいどの位かかるのかしら?”とも思いました。そしてシルバーバーチでさえ見通すことのできない、どこまでも続いている永遠の霊的成長の道に自分が佇(たたず)んでいるような何ともいえない不思議な感覚を味わっていたのでした。

  ※「霊的成長至上主義」についての詳しい内容は、東京スピリチュアリズムサークルHP “学習の感想とポイント(2019年5月)”をご覧ください。

   ※なお、引用にあたっては、スピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

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 ◎シルバーバーチの言葉

●「あなた方はまだ、霊の世界の本当の素晴らしさを知りません。肉体の牢獄から解放され、望む所へは自由に行け、心で考えたことが形を取って眼前に現れ、好きなことにいくらでも専念でき、お金の心配がない……こうした霊界の生活と比べることができるものは、地上には存在しません。あなた方はまだ霊的世界の喜びを味わったことがないのです。
 地上の人間は、美しさの本当の姿を理解することはできません。霊の世界の光、色彩、景色、樹木、小鳥、川、渓流、山、花、こうしたものがどれほど美しいか、あなた方はご存じありません。」   (『シルバーバーチの教え・上」 P184 スピリチュアリズム普及会』)

●「地獄はあります。ただ、地獄絵などに描かれているものとは限らないというまでのことです。未熟な霊が集まっている暗い世界は、もちろん存在します。そこに住んでいる霊にとっては、そこが地獄です。実在の世界です。
 考えてもごらんなさい。地上世界を暗黒と悲劇の淵に陥(おとしい)れた者たち、無益な流血の巷(ちまた)としてしまった張本人たち——こういう人たちがこちらへ来て置かれる境遇がどういうものか、大体の想像はつきませんか。
 そうした行為の結果として直面させられる世界が天国であろうはずはありません。まさに地獄です。が、バイブルに説かれているような、業火(ごうか)で焼かれる地獄とは違います。行ったことの邪悪性、非道徳性、利己性を魂が思い知らされるような境遇です。それが地獄です。そこで味わう苦しみは、中世の地獄絵に描かれたものより、はるかに耐え難いものです」  (『霊的新時代の到来』 P238~P239 スピリチュアリズム普及会)

●「霊の世界は、境界線によってどこかで区切られているわけではありません。進化のレベルの低い界層から高いレベルの界層へとつながっていて、その間に境界はなく、すべての界層が一つに融合しています。霊格が向上するにつれて、高い界層へと上昇していきます。」  (『シルバーバーチの教え・上』 P192 スピリチュアリズム普及会)

●「宇宙はたった一つです。が、その中に無数の世界が存在するのです。生命はたった一つです。が、それも無数の段階があるのです。」  (『地上人類への最高の福音』 P33 スピリチュアリズム普及会)

●「あなたはそうした霊的本性に合った世界へ赴くのです。特別の使命がないかぎり、それより低い世界へは行きたいとは思いません。が、それより高い世界へは、行きたくても行けません。その時に発揮しているバイブレーションより高いものは発揮できないからです。そういう次第ですから、結局は霊的成長度と霊的能力において同等の人たちと交わることになるわけです」
——ということは、古い時代の人であっても霊的に同格であれば、同じ界層でいっしょになれるということですね?
 「そうです。そういうことになるのです。年代には関係ありません。地上の年齢には関係ありません。すべては霊的成長度によって決まるのです。その点が地上世界とこちらの世界との大きな違いです。今あなたが生活しておられる世界では、精神的にそれぞれに程度が異なる人々が同一平面上で暮らしております。が、こちらへ来ると、同じ程度の人たちといっしょに暮らすことになります。といって、たとえば大音楽家の音楽が聴けなくなるという意味ではありません。生活上で交わる相手が同格の霊性を身につけた者に限られるということです。絶対に誤ることのない霊的親和力の法則によって自然にそう収まるのです。」  
(『地上人類への最高の福音』 P29~P30 スピリチュアリズム普及会)

●「物質の世界ではこの二元の原理が完璧に貫かれていますが、霊の世界では界層が上がるにつれて男女の差は薄れていきます。」 (『シルバーバーチの教え・上』 P191 スピリチュアリズム普及会)





「人間にとって霊界の存在は、どんな意味があるのでしょうか?」        (東京スピリチュアリズムサークル4月の読書会に参加して)

 
 皆さんは「霊界」についてどんな考えをお持ちでしょうか。10代の頃の私は何度か、“神様なんかいない、この世の中がすべてだ”と考えた時期もありましたが、どういうわけか長くは続きませんでした。いつのまにか“そうは言っても科学ですべてが分かっているわけではないし、やっぱり見えない世界はあるのでは…”との考えに戻ってしまうのです。そんな自分をある意味不思議な気持ちで見つめていました(今ではそれは霊的本能だったと分かるのですが…)。その後、宗教団体に入ったりして、神やあの世を信じるようになってはいました。しかしそれは厚い霧を通してうっすらとおぼろげに見ているようで、そのモヤモヤとした感じにいつももどかしい思いを抱えていました。答えを知りたくていろいろな本を何十冊も読みましたが、分かったような分からないような内容のものばかりで納得できるものはありませんでした。それをはっきりとした言葉で明確にそして豊富に語ってくれたのが『シルバーバーチの霊訓』でした。

 今の私にとって霊界の存在は当たり前のことになっています。しかしそれを『霊的世界観』というまとまった形で考えたことはありませんでした。このような視点で学ぶとバラバラだった霊界の知識が整理されてより深く理解できるようになるのが分かりました。
『霊的世界観』には、「霊界の本質」「霊界の実態」「地上人と霊界の関係」という3つの観点がありますが、今回はまず「霊界の本質」についてお伝えしたいと思います。


 「霊界の本質」とは、人間にとって霊界が存在することの本質的意味です。“本質的意味”というと少しわかりにくいのですが、これは人間にとって霊界が存在することの最も重要な意味ということです。「霊界の本質」には3つのポイントがあります。1つ目は

①「霊界は人間にとって、本来(メイン)の生活場所であり、人間にとって永遠の住処」だということです。
 地上世界は一時的に短期間だけ滞在する仮の住処(すみか)であり、地上生活を終えて霊界で新たな生活を始めるための準備の場所です。地上生活というのはそのための準備期間にすぎないのです。この「人間にとって本来の生活の場所は霊界で、地上生活は一時的な借りの滞在場所だ」ということは、実はシルバーバーチが人類に初めて伝えてくれたことなのです。今までの宗教でも死後の世界、つまり“霊界”があると説いてきました。しかし、その教えのメインとなるのは地上世界であって、“霊界”というのは地上生活の単なる延長という位置づけでした。シルバーバーチの説く「霊界生活がメインであり地上生活はサブだ」という霊界についての訓えは、これまでの地上人の常識や宗教の教義を180度逆さにした画期的なものだったのです。

 この霊的事実を知ると、“死”という人間にとって最大の恐怖に対する考え方がガラリと変わってきます。地上人生というのは永遠に続く霊界人生から見ればホンのわずかな期間にすぎないことが理解できるようになるからです。地上世界でいう“死”は実は霊界という本来の素晴らしい世界への新たなる誕生の時、喜びにあふれる時なのです。私はこれを最初に知った時、“ああ、よかった!”と喜んでしまいました。というのも戦争や世の中の悲惨な事件を見るたびに“宗教に地獄の話があるけれども、この世も十分地獄だ。これでは戦争や事件で死んだ人は報われないなあ…”と思っていたからです。話が少しそれましたが、

 霊界の本質の2つ目のポイントは、
②「人間は、霊界と地上世界の両方にわたって存在している」ということです。
 人間は、霊・霊の心・霊体という3つの霊的要素と、本能(肉の心)・肉体という2つの物質的要素の5つの要素を合わせ持った存在です。3つの霊的要素は霊界に所属し、2つの物質的要素は地上界に所属しています。つまり人間は、肉体と霊体の両方を持っているので地上界と霊界という二つの世界にまたがって存在していることになるのです。私たちは死んでから霊界人になるのではなく、地上生活を送っている今、地上人であると同時に霊界人でもあるのです。

 3つ目のポイントは、
③「地上人は死後、全員、霊界に入って新しい生活を始めるようになる」ということです。
 今までの宗教では、人間は死ぬと天国(または極楽)に行くか地獄に行くかの二つに分かれると説いてきました。しかし実際はすべての人間が“霊界”へ行きます。どんなに悪事を積み重ねた人でも、どんなに素晴らしい行いをした人でも、すべての人間が“霊界”という一つの世界へ行くのです。霊界で新しい生活を始めると、肉体の束縛から解放された霊的能力が発揮され、霊的視野が開きます。すると地上時代に持っていた視野や考え方が大きく変化するのです。その開けた霊的視野で地上時代の自分を振り返って、自分の行いや霊的な学びをしなかったことに後悔する人がいます。その一方で霊的真理に出会えたことや真理の普及・実践に励めたことを感謝する人もいるのです。


 私はこの事実を知った時、シルバーバーチの霊訓に出会えたことと読書会に参加できることへの感謝の気持ちが新たに湧いてきました。そして霊界へ戻った時に後悔しないように苦しみや困難にまっすぐ向き合っていこうと思いました。今でも大勢の人々が霊的真理を知らないために“地獄”へ行くことを恐れて、間違った教義に魂を縛られ、ほとんど意味のない儀式や祈りを日々繰り返しています。その方たちが霊界へ行って真実を知った折にどれほどの後悔の念を持たれることになるのかを考えると、居ても立っても居られない思いがします。そして少しでも多くの人に霊的真理が届けられるようになることを願う気持ちがよりいっそう強くなるのです。


 ※「霊界の本質」についての詳しい内容は、“東京スピリチュアリズムサークルHP “学習の感想とポイント(2019年4月)” ;スピリチュアリズム普及会HP “『シルバーバーチの霊訓』の画期的な死後世界観(他界観)”をご覧ください。

   ※なお、引用にあたっては、スピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◎シルバーバーチの言葉

●ポイント①について
○「種子が暗い土の中に埋められるのは、養分を摂取して発芽後の成長に備えるためです。それと同じく、人間の生命の種子が物質界という暗黒の世界に生まれてくるのは、霊界へ戻ってからの進化に備えて地上生活での体験を積むためです。」    (『シルバーバーチの教え・上』 P160 スピリチュアリズム普及会)

○「忘れないでいただきたいのは、地上生活は永遠の生命活動の中のホンの一かけらにすぎないということです。ただの影を実在と思い違いをなさらないでください。」   (『霊性進化の道しるべ』 P99 スピリチュアリズム普及会)  
 
○「物的身体に宿っている皆さんは、今生きている地上生活だけのことを考えます。それに引きかえ地上を去った私たちは、地上生活を無限に続く進化の歩みの中のほんのわずかな期間として捉えます。」   (『シルバーバーチの教え・下』 スピリチュアリズム普及会)

○「人生の究極の目的は、地上も死後も、霊性を開発することにあります。物質界に誕生してくるのもそのためです。その目的に適った地上生活を送れば、霊はしかるべき発達を遂げ、次の生活の場に正しく適応できる霊性を身につけた時点で死を迎えます。」   (『霊的新時代の到来』 P113スピリチュアリズム普及会)  
 
○「地上生活の目的はいたって簡単なことです。死後に待ちうける次の生活にそなえて、本来のあなたであるところの霊性を強固にすることです。身支度を整えるのです。開発するのです。」   (『霊的新時代の到来』 P196 スピリチュアリズム普及会) 
 
○「大霊の一部が物質に宿って、次の段階の生活にふさわしい力を身につけるために地上体験を積みます。それはちょうど、子供が学校へ通って、卒業後の人生にそなえるのと同じです。」   (『霊的新時代の到来』 P255 スピリチュアリズム普及会)


●ポイント②について
○「あなた方は今この時も霊的世界に生きているのです。」 (『シルバーバーチの教え・上』 P37 スピリチュアリズム普及会)

○「あなた自身は気がつかなくても、あなたは今わたしの世界である霊界にいるのと同じことです。」   (『地上人類への最高の福音』 P33 スピリチュアリズム普及会)


●ポイント③について
○「いちばん残念に思うのは、やるべきことをやらないで終わったことです。あなたもこちらへお出でになれば分かります。きちんと成し遂げたこと、やるべきだったのに怠ったこと、そうしたことがすべて分かります。逃してしまったチャンスがいくつもあったことを知って後悔するのです。」   (『シルバーバーチの教え・下』 P109 スピリチュアリズム普及会)

○ 「そのうちあなたも地上人生を明確な視野のもとで見つめ直す時がまいります。その時、苦難こそ最も大切な教訓を教えてくれていること。もしもあの時あれだけ苦しまなかったら、悟りは得られなかったであろうことを、しみじみ実感なさいます。」  (『地上人類への最高の福音』 P48 スピリチュアリズム普及会)

○「この世的な富を蓄積していると、それなりの代価を支払わされます。つまり地上的なものに心を奪われて、その分だけ霊としての義務を怠れば、地上的な富は増えても、こちらの世界へ来てみると、自分がいかに見すぼらしいかを思い知らされます。」   (『霊的新時代の到来』 P65 スピリチュアリズム普及会)


「交霊会を開くためにシルバーバーチはどんな準備をしたのでしょうか」     (東京スピリチュアリズムサークル3月の読書会に参加して)


 皆さんはシルバーバーチの交霊会が開かれるまでに、どんな準備がされていたのかをご存知でしょうか?
これについてはハンネン・スワッファーが書いた「序文『シルバーバーチの教え・上』P12~10」や、バーバネルの遺稿「シルバーバーチと私『霊性進化の道しるべ』P256~P266」の中で、バーバネルが交霊会に参加するようになったいきさつや初めて入神した時のようすが、それぞれの立場で述べられています。ハンネン・スワッファーは、当時「フリート街の法王(ジャーナリズム界のご意見番)」といわれていた有名人で、モーリス・バーバネルは、シルバーバーチの霊媒を務めた人です。この二人は地上人の視点でその時のようすや感じたことを伝えてくれています。では霊界ではいったいどんな準備がされていたのでしょうか。そこで今回は霊界の視点、つまりシルバーバーチの視点に立って交霊会を開くようになるまでの準備のようすを、『シルバーバーチの教え・上』の1章を参考にしながらお伝えしたいと思います。(※本文は後ろに載せてあります)

 シルバーバーチはイエスを中心とした高級霊団から、霊的真理を地上へ届ける役目をしてほしいと依頼され、彼はそれを使命として引き受けました。その時メッセージを受け取ってくれる霊媒が必要なことを知らされたシルバーバーチが霊界で探し出したのが、本文の中で“この霊媒”と表現されているバーバネルだったのです。そしてシルバーバーチはバーバネルが母胎に宿る前から働きかけを始めていました。

 私はこの部分を最初に読んだ時は驚きました。それまでの私は、すでに地上に生まれている人の中から通信霊と波長の合う人を選んで通信を送ってきているのだとばかり思っていたからです。まさか霊界にいる時、それもわざわざ通信を送るのにふさわしい人(霊)を探し出しているなどとは考えたこともありませんでした。

 バーバネルが地上に誕生してからもシルバーバーチは片時もそばを離れずに、霊と精神だけでなく肉体的なものにまで気を配りながら一体関係を進めていったのです。そして霊的真理を理解できるようにするためにいろいろな宗教を学ばせましたが、その結果、バーバネルは無神論者になってしまいました。“無神論者ではなく敬虔な信仰者にしたほうがよかったのでは?“と考えがちですが、意外にもシルバーバーチは反対の方向に導きました。それはスピリチュアリズムという新しい霊的真理を受け入れるためには先入観がないほうがよかったからなのです。

 こうして霊媒としての準備が整ったところで、シルバーバーチはバーバネルをすでに行われていた交霊会へ出席させました。そしてその交霊会へ二度目に出席した時に霊界から強力に働きかけてバーバネルを入神させ、彼の口を使って言葉を発したのです。これがバーバネルの霊媒としてのデビューになりました。この時バーバネルは18歳でしたから、シルバーバーチは実に18年以上の歳月をかけて準備をしていたことになります。


その後、シルバーバーチとバーバネルの一体関係はますます磨きがかかり、シルバーバーチは自分の考えを100%伝えられるようになります。“それは当たり前のことでしょう…”という声が聞こえてきそうですが、実はそうではないのです。

“霊界通信”というとその通信内容は通信霊のものだと考えてしまいますが、実際はそうではないことが多いのです。それは霊界通信で通信霊が自分の考え(メッセージ)を地上人に伝えるためには、霊媒の潜在意識の中にある言語を用いてメッセージを言葉に置き換えなければならないからです。言葉にならなければ私たちは通信霊の考えを理解することができません。ところがその言語化する過程で霊媒自身の記憶や意識や願望が混じってしまうことがとても多いのです。どのくらい霊媒の潜在意識が混じっているのかは、これを聞いている人間には判断がつきません。中にはいつのまにか霊媒の潜在意識から出てきたものだけになっていた、ということもあるのです。このようにほとんどの霊界通信には霊媒の潜在意識が混じっているのです。

 しかしシルバーバーチは、「今はこの霊媒の潜在意識に邪魔されることなく、私の考えを100%伝えることができます。」といっています。『シルバーバーチの霊訓』からはバーバネルの潜在意識は完全に排除されていて、すべてがシルバーバーチの考え・思想だということです。シルバーバーチの霊訓は、霊界通信として完成の域に達して最高レベルの稀にみる純粋な霊界通信なのです。
 そしてシルバーバーチが準備したのは霊媒のバーバネルだけではありません。驚くことにスワッファーを始めとする交霊会のメンバー一人ひとりにも働きかけをしていました。交霊会のメンバーは偶然に集まったわけではなく、実はシルバーバーチが集めていたのです。それを端的に表しているのが「私がここへ、あなた方を導いたのです」というシルバーバーチの言葉です。

 シルバーバーチが交霊会の舞台裏を語ってくれたことで、すべてが霊界からの導きであったことが明らかになりました。そのシルバーバーチは霊界のイエスから依頼を受けたわけですから、スピリチュアリズムは霊界から始められたもの、つまり“霊界主導”だということがよく分かります。そして“何とかして地球人類を救いたい!”というイエスたちの深く強い願いを込めた働きかけは、バーバネルの他界によって終わりになったのではありません。今この時も、そしてこれから先もずっと続いていくのです。


私は読書会に参加するまでは、自分がシルバーバーチの霊訓に出会ったのは偶然だと思っていました。しかし、読書会での学びを続けるうちに、それまでの体験が霊的真理と出会うためにすべて必要だったこと、守護霊を始めとする霊界からの導きがあったからこそ霊的真理であるシルバーバーチの霊訓と出会えたことが少しずつ分かってきました。私と“シルバーバーチの霊訓”との出会いは決して偶然ではなかったのです。そして読書会で霊的真理を知るまでの、霊界からの静かで悠然とした大きな導きの流れの中にいる自分を感じた時、私は心(魂)の震えとともに大きな感動に包まれていたのでした。


 ※霊界からの導きについての詳しい内容は、東京スピリチュアリズムサークルHP 学習の感想とポイント(2019年3月)をご覧ください。
 ※『シルバーバーチの教え・上』及び『霊性進化の道しるべ』は、いずれもスピリチュアリズム普及会から出版されています。


   ※なお、引用にあたっては、スピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

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    ◎シルバーバーチの言葉

●『シルバーバーチの教え・上』1章 (P22~P24)
「ずいぶん前の話になりますが、他の多くの指導霊と同じように私も地上圏に降りて協力者の一団を集め、霊的メッセージを地上界へ届ける仕事を引き受けてくれないかとの懇請を受けたとき、私はそれを使命としてお引き受けしました。
 そのためには、メッセージを受け取ってくれる霊媒を探し出す必要があることも知らされました。そこで私は霊界の記録簿を調べ、この霊媒に白羽の矢を立てました。
 それは、この霊媒がまだ母胎に宿る前の話です。私は彼が母胎に宿る一瞬を注意深く待ち、いよいよ宿って自我を発現し始めた瞬間——と言っても、まだほのかな明かり程度のものにすぎませんでしたが——から私なりの影響力を行使し、今日まで続いている一体関係がその時から始まったのです。
私はこの人間の霊とその小さな精神の形成に関与しました。誕生後も日常生活のあらゆる側面を細かく観察し、互いの一体関係を促進し、物の考え方や身体上の癖を飲み込むように努めました。つまり私は、この霊媒を霊と精神と肉体の三面から徹底的に研究したわけです。
次に私がしなければならなかったことは、この霊媒を霊的真理の理解へ向けて指導することでした。まず、地上の宗教を数多く勉強させました。そして最終的には彼はそのいずれにも反発を覚えて、いわゆる無神論者になってしまいました。が、それはそれなりに当人の精神的開発にとって意味があったのです。これで「霊言霊媒」となるべき一通りの準備が整いました。
ある日、私は周到な準備のもとに初めて彼を交霊会へ出席させ、彼の口を使って私の意思を発言してみました。いかにもぎごちなく、内容もつまらないものでしたが、私にとっては実に意義深い体験だったのです。
その後は回を追うごとにコントロールがうまくなり、今ではご覧の通りにまでなりました。今はこの霊媒の潜在意識に邪魔されることなく、私の考えを百パーセント伝えることができます。
 ここで私自身の使命についてお話ししたいと思います。先程申した通り私はさる筋から使命を仰せつかったのですが、そのときこう言われたのです。“使命を果たすためには、あなたは物質界まで降りなければなりません。そして適当な道具(霊媒)を見つけてから、その霊媒と霊的に親近性のある人間を数名選び出し、その霊媒を通してあなたがメッセージを語る場を用意しなくてはなりません。”その言葉通り、私がここへ、あなた方を導いたのです。」

●霊媒の潜在意識について
 「私はこの霊媒の語彙(ごい)(記憶している言葉)の制約を受けるだけでなく、霊媒の魂の進化の程度による制約も受けます。霊媒が霊的に成長すればその分だけ、それまで表現できなかったことが表現できるようになるのです。
 今ではこの霊媒の脳のどこにどんな単語があるのかが分かっていますから、それらを何とか駆使して、私の思ったことやここへ来るまでに用意した思想を百パーセント表現することができます。
 この霊媒を通じて語り始めた頃は、霊媒の脳の中にある一つの単語を使おうとすると、それとつながった不要な単語まで出てきて困りました。神経、特に脳の中枢全体をコントロールする術(すべ)を身につけなければなりませんでした。それによって必要な単語だけを用いることができるようになりました。」
(『シルバーバーチの教え・下』P10~P11 スピリチュアリズム普及会)


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