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 「初めての試みにチャレンジしてきました」  (東京スピリチュアリズムサークル2019年9月の読書会に参加して)


 7月の読書会でその日の学習が終わった時のことです。読書会の主催者の方の、「9月の読書会では、皆さんに真理を語る練習をしていただこうと思います。」との言葉を聞いた参加者たちの間に緊張感が走りました。昨年の12月に、「今まで学習した内容を少しでも人に語れるように、テーマを決めて各自で練習するようにしてください。」とのお話があり、それをきっかけに、学び合ういくつかのグループができたりしています。

 私の場合、自宅が参加者の皆さんと離れていることもあり、独りで練習してはいましたが、今一つうまくいかず手探り状態でした。しかし、“9月の読書会”という期限ができた以上、いいかげんなままにしておくわけにはいきません。そこでテーマを2019年2月に学んだ中から“『シルバーバーチの教え・上』の編集者まえがき”に決めて、説明のための原稿を作り始めました。この“編集者まえがき”には、シルバーバーチの霊訓がどんな霊訓なのか・シルバーバーチはどんな役目を担っていたのか、など大切なことが書かれています。 (※詳しくは2019年2月の記事をご覧ください。)

 始めは話す内容がわからなくなるといけないと思い、読み上げる調子の原稿を作成し、原稿を見る回数を少なくなるようにして練習してみました。が、どうも今一つノリが悪いというか、心がこもっていない感じになり、話がうまく流れないのです。いろいろ試しているうちに、たとえ言い間違いや言葉に詰まることがあっても、原稿から離れて話す方が気持ちが伝わることに気がつきました。とはいえ、まったくの原稿なしでは今の私の力量では立ち往生する危険性が“大”です。さてどうしたものか、と頭を捻りながら試行錯誤すること数日。その結果ポイントになる言葉がすぐ目に入るようにして、その言葉から説明できるように練習することで、何とか伝えたいという気持ちを少しは形にするまでに漕ぎつけました。


 読書会当日、いつもより少し緊張感を抱いて会場へ向かった私ですが、他の参加者の方たちのお顔にも、引き締まった表情が浮かんでいるようでした。

 本番では、幸いに大きな事故は起こさずに話すことができました。練習どおりにうまく進んだ部分もありましたが、話しながらもう少し的確な説明ができるのではないかと感じたところもありました。いくつかのグループに分かれて少人数に向けての説明でしたので、あまり大きな声にならない方がいいかと思ったのですが、どうやらもう少し大きな声で話したほうがよかったようです。

 同じグループの中に、若い年齢の方がいらして、パソコンを自在に駆使した資料や説明に目を見張りました。インターネットを始めたのが東日本大震災の後で、パソコンの操作に苦戦している私には羨ましい限りです。説明にも“伝えたい”という思いがあふれていて、その若いエネルギーは私に躍動感を味わわせてくれました。


 今まで“講義を聞く”という受け身の学びをずっと続けてきましたが、今回“真理を語る”という能動的な学びを体験させていただきました。予想していたとおり、準備の段階から手を焼きましたが、それは今までとは角度の異なる貴重な経験になりました。語る練習は、10月・11月とあと2回あります。真理を知った者には、それを他の人に伝える義務と責任があります。一つでも多くの真理を語れるように準備と改良を重ねてレパートリーを少しずつ増やしていきたい、との思いがふつふつと湧き上がってきました。

 ※読書会や参加者の感想については、東京スピリチュアリズムサークルのHP “2019年9月 読書会の学習ポイントと感想”をご覧ください。
 ※なお、引用にあたっては、スピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

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       ◎シルバーバーチの言葉

◆「こうして語っている私のささやかな言葉が、少しでもあなた方にとって役に立つものであれば、その言葉は当然、それを知らずにいるあなた方以外の人々にも、語り継がれていくべきです。自分が手にした真理を次の人に伝えてあげる——それが真理を知った者の義務です。それが摂理なのだと、私は理解しております。」           (『シルバーバーチの教え・上』 P35 スピリチュアリズム普及会)


     「私たちは本当に一人ぼっちなのでしょうか?」 2        (東京スピリチュアリズムサークル2019年7月の読書会に参加して)


 前回は「地上人と霊界の関係」について①から⑤のうちの、①“霊界から地上へ向けての大々的な働きかけ”と②“霊界から地上に向けての良い働きかけ……守護霊”までをお伝えしてきました。今回は、③“霊界から地上に向けての良い働きかけ……背後霊”、④“霊界から地上に向けての悪い働きかけ“、⑤“地上人は常に霊界から善悪両面の働きかけを受けている”ということについてお伝えしていくことにします。


③霊界から地上に向けての良い働きかけ……背後霊
 地上人には、前回お伝えした守護霊とは別に、地上人の仕事や使命を縁として、複数の霊界人が背後から地上人を導くことがあります。守護霊が必ず1人であるのに対して、背後霊は必ずしも1人とは限りません。また守護霊が一生涯地上人に付き添うのに対して、背後霊は地上人の霊的状況や仕事の進捗状況に応じて別の霊に入れかわったり役目を終えることもあります。そして背後霊がまったくいない人がいる一方で、大きな使命を担っている人には何百人もの背後霊がつくこともあります。

 それぞれの交霊会の指導霊であるシルバーバーチ霊やインペレーター霊は、交霊会のメンバー・交霊会全体の背後霊です。またスピリチュアルヒーリングの一つである、“スピリットヒーリング”の霊医や霊医団も地上のヒーラーの背後霊ということになります。霊界人は皆純粋な愛(利他愛)の持ち主です。霊たちは常に自分の能力を他の人のために役立てたいと願っています。そうした思いから背後霊となって地上人を助け、協力し、導いてくれるのです。

 では、いったいどんな霊が背後霊となって地上人に協力してくれているのでしょうか。それには3つのケースがあります。1つ目は、地上時代の職業を縁として背後霊になるケースです。これは霊界にいる霊が自分の地上時代と同じ職業の背後霊になるということです。例えば地上時代に医者や芸術家や音楽家や宗教者だった人たちが、霊界へ入ると霊的視野の飛躍的な拡大により、地上時代とは比較にならないほどの知識や能力を身につけることになります。そうした霊たちが、自分が獲得したものを人々の奉仕のために役立てたいとの思いから、かつての自分と同じような職業についている地上人の背後霊となって人類に貢献しようとしてくれているのです。スピリットヒーリングに携わるヒーラーの背後霊には、地上時代に医者や治療師だった人たちが霊医団の一員として働いていますが、それがこのケースに当たります。

 2つ目は、背後霊自身のカルマの解消と霊的成長を目的とするケースです。地上時代の霊的無知によってカルマを作ってしまった霊が、地上にいる子孫や血縁者の背後霊になることがあります。子孫が正しい道を歩めるように努力することで、自分のカルマを償い霊的未熟さを補おうとするのです。また、人々を冷酷非道に虐待したり独裁者だったりした人が、罪を犯した相手が再生する際に、“その人の背後霊となって多くの苦労を共にして罪滅ぼしをする”、という非常に厳しい道を歩むケースもあります。そして前の2つのケースとは反対に、高級霊が自分の欠点を補うために敢えて指導が難しい人の背後霊となり、自分の魂を鍛え、さらなる霊的向上を目指すということもあるのです。

 最後の3つ目は、スピリチュアリズム運動の霊団の一員として人類救済を進めるというケースです。非常に高いレベルにまで進化した高級霊が、霊界の上層から特殊な使命を与えられ、人類救済のために地上へ近づき背後霊となって働くケースです。シルバーバーチ霊のように、スピリチュアリズム運動の指導霊となるケースがこれに相当します。このケースでは霊自身のカルマの清算という目的はまったくなく、全人類に対する救済という愛の行為が目的となります。もし、霊的真理を知ったスピリチュアリストが高級霊たちと同じように、人類の救済と幸せのために真理普及に力をつくしていこうと決意するならば、その決意に見合った霊たちがきっと応援してくれることでしょう。

 こうして純粋な愛から援助と導きをしてくれている背後霊ですが、守護霊の場合と同じように地上人から意識されることは少なく、10与えて1つ実るかどうか、といったところです。さらに地上人はたびたび背後霊を裏切り悲しませています。スピリチュアリズム運動を推進している背後霊にとって、地上の霊能者は最も頼りになる道具です。その頼りにしている霊能者が自分の“煩悩”に負けて、この世の富や名声を追い求めるようになり、本来の道から外れて霊性が堕落し、終には低級霊の道具になり果ててしまうのです。このような霊能者の堕落は背後霊に対する最大の裏切りです。それはスピリチュアリストが自分の欲望のために霊的真理を悪用している場合にも当てはまります。スピリチュアリストには霊的真理普及のために、霊界の人々と力を合わせていくことが求められているからです。


④霊界から地上への悪い働きかけ
ここまで霊界から地上への働きかけを“守護霊”“背後霊”といった形でお伝えしてきました。しかし霊界からの地上への働きかけというのは、この2つのように良い働きかけばかりではありません。むしろ悪意からの有害なものの方が多いのが現状です。とはいっても、キリスト教で説いているような堕天使ルシファー(サタン)からのものではありません。先月(2019年6月)の記事でも取り上げましたが、サタンはいません。従って神に対峙する悪の勢力というものも存在しません。実際に悪影響を及ぼしているのは、低級霊・邪悪霊と呼ばれている地上的な意識を拭い去れないでいる未熟な霊たちです。地上で悪い行いを繰り返してきたり、自分の利益ばかり追い求めてきた利己性の強い人間は、死後霊界へ入ってもその状態が続き、地上に悪影響を及ぼすようになるのです。地上人を困らせ苦しめることを生きがいにしている霊たちには、地上人に対する一片の思いやりも配慮もありません。そのため霊媒体質者に憑依して操り、事件や犯罪を起こさせ、時には自殺にまで追い込むこともするのです。

 そんな低級霊や邪悪霊にとっての一番の脅威はスピリチュアリズムの霊的真理です。なぜなら霊的真理が人々の間に広まることによって自分たちの悪事が明らかにされ、存在を脅かされるからです。そのためスピリチュアリズムの普及を何とかして妨害しようと、興味本位の交霊会や、ご利益信仰や迷信を利用して不安を煽(あお)り、恐怖心を掻き立てたりしています。また、地上人が嫉妬や怒り、情欲などの悪感情を持っている時も、低級霊は働きかけをしてきます。このようにして低級霊や邪悪霊は地上人へ働きかけるチャンスを窺(うかが)っているのです。


⑤地上人は常に霊界から、善悪両面の働きかけを受けている
 これまで(①~④)の内容で、私たち地上人は霊界から常に善悪両方からの働きかけを受けていることがわかりました。では、どちらの働きかけを受けるのかは、何によって決まるのでしょうか。それは、地上人の生き方や心の状態によって決まるのです。地上人が「霊主肉従」の状態である時は善なる霊からの良い働きかけを受けやすくなります。反対に「肉主霊従」の人には悪なる霊が働きかけをしやすくなります。つまり、どちらの働きかけを受けるのかを決めているのは地上人自身なのです。その意味で、低級霊や邪悪霊の働きかけを受けてしまうのは自業自得といえます。利他愛で心が満たされている地上人には、低級霊たちは近づくことさえできません。高級霊や守護霊と比べれば、低級霊や邪悪霊の力というのは遠く及ばないものだからです。

 ただ、低級霊や邪悪霊の標的になりやすい人がいます。それは霊媒体質者です。生まれつきオーラの量が多い霊媒体質者は、そうでない人に比べて低級霊を引き寄せてしまいやすいのです。ですから霊媒体質者は普通の人以上に自分の心を清らかにして、利他的な思いを保つ努力が必要となります。「高い心境を維持する人には低級霊は働きかけることはできない」というのが大原則なのです。



 今回(7月)の読書会の中で、守護霊や背後霊に感謝の気持ちを捧げる時間がありました。私はその時を含め、学びの中で何度か涙が滲(にじ)みでてくるのを体験しました。きっと魂が感動していたのだと思います。そして守護霊たちともっと力を合わせていけるような自分になりたいとも思いました。
 皆さんも日々の生活の中で守護霊や背後霊に思いを寄せるひと時を持たれてみてはいかがでしょうか。すぐにはわからなくても、きっと守護霊や背後霊との絆が深まり、より良い霊的成長の道を歩めるようになるに違いありません。


 ※「地上人と霊界の関係」についての詳しい内容は、東京スピリチュアリズムサークルHP “学習の感想とポイント(2019年7月)”、また守護霊・背後霊その他については、“ニューズレタ— 6号 守護霊と二人三脚の歩み” 及び “スピリチュアリズムの思想Ⅱ 6章(1)(2)(3)” をご覧ください。

   ※なお、引用にあたっては、スピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

◎お知らせ……東京スピリチュアリズムサークルの読書会は、8月はお休みです。

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◎シルバーバーチの言葉

①霊界から地上へ向けての大々的な働きかけ……スピリチュアリズム運動の展開
◆「一時的にインスピレーションがあふれ出たことはありますが、長続きしていません。このたびのコミュニケーションは組織的であり、協調的であり、管理・監督が行き届いており、規律があります。一大計画の一部として行われており、その計画の推進は、皆さんの想像も及ばないほどの協調体制で行われております。背後の組織は途方もなく巨大であり、細かいところまで見事な配慮がなされております。すべてに計画性があります。
 そうした計画のもとに霊界の扉が開かれたのです。このたび開かれた扉は二度と閉じられることはありません。」                (『地上人類への最高の福音』 P103 スピリチュアリズム普及会)

◆「大審議会では数ヵ月間の仕事を見直し、新たな計画を作成し、指導霊の一人ひとりに役割が与えられます。私たちは大きな励ましを得て心を鼓舞され、再び各自の使命を果たすために地上近くへ降りていきます。私は皆さん方の援助によって力を与えられ、地上人類が少しでも大霊に近づくことができるように努力しているのです。」            (『シルバーバーチの教え・下』 P45~P46 スピリチュアリズム普及会)

◆「見た目には混乱が生じているようであっても、地上に真理が広まることによって神の意図が具現化し、調和と平和が訪れるようになります。こうしたことを申し上げるのは、あなた方に、地上に真理を広めるための壮大な計画の一端を知ってもらい、私たち霊界の者がこうして物質の世界へ戻って来たのは、それを推進するためであることを理解していただきたいからです。そして今回の地上生活を終えるまでに、あなた方一人ひとりに果たさなければならない役割があることを知っていただきたいのです。」       
(『シルバーバーチの教え・上』 P47~P48 スピリチュアリズム普及会)

◆「霊的真理に目覚める人の数が増し、大霊の霊力の道具が増えるにつれて、少しずつ霊的な光明が地上界に行きわたるのです。  (中略)
一人また一人と大霊の道具となり、暗闇から光明へ、無知から知識へ、迷信から真理へと這い出ることによって地上界は進歩するのです。その一人ひとりが物質第一主義の棺(ひつぎ)に打ち込む一本のクギなのです。」   
(『シルバーバーチの教え・上』 P42 スピリチュアリズム普及会)

◆「しかし忘れないでいただきたいのは、皆さん方のような地上での道具がなくては、わたしたちも何も為しえないということです。皆さんはわたしたちに闘いのための武具を供給してくださっているようなものなのです。皆さんの力をお借りする以外に地上には頼りにすべき手だてが何もないのです。喜んでわたしたちに身をゆだねてくださる人以外に、道具とすべきものがないのです。
 その道具が多すぎて困るということは決してありません。こちらの世界では、使用に耐えられる人物の出現を今か今かと待ちうけている霊がいくらでもいるのです。  (中略)
 もっともっと多くの人材——これがわたしたちの大きな叫びです。いつでも自我を滅却する用意のできた、勇気と誠意と率直さにあふれた男女——霊力がふんだんに地上世界へ降下して人生を大霊の意図された通りに豊かさと美しさと光輝にあふれたものにするためならいかなる犠牲をも厭わない人材がほしいのです。
 わたしたちの仕事は、人生意気に感ず、の気概なくしては出来ない仕事です。その仕事の尊厳に誇りを覚えて全身全霊を打ち込むようでなくては成就できません。」      
(『霊性進化の道しるべ』 P115~P116 スピリチュアリズム普及会)


②霊界から地上に向けての良い霊的働きかけ……守護霊 
◆「あなたはご存知なくでもあなたをよく知っていて、誕生の時からずっと待っていてくれる、大勢の霊的家族の愛があることを知ってください。
 そうした大勢の霊がこれまでずっとあなたを鼓舞し、保護し、導き、目にこそ見えなくても現実的影響力を行使してきたのです。喜びをともに喜び、悲しみをともに悲しんできました。まさしく笑いも涙も分け合ってきたのです。そうした霊とあなたとは文字どおり一体であり、決して見捨ててはおきません。あなたの方から一歩近づけば、彼らはさらにもう一歩近づくように援助します」
(『霊性進化の道しるべ』 P71 スピリチュアリズム普及会)

◆「私たちがお届けする霊の世界からの贈り物の意味を正しく理解すれば、私たちが地上界へ降りて仕事をするのは、あなた方に対する愛の思い以外の何ものでもないことがお分かりになるはずです。」
(『シルバーバーチの教え・上』P184 スピリチュアリズム普及会)

◆「各自に守護霊がいることは事実ですが、ではその事実を本当に自覚している人が何人いるでしょうか。自覚がなければ、無意識の心霊能力をもち合わせていないかぎり守護霊は働きかけることはできません。霊の地上への働きかけはそれに必要な条件を人間の方が用意するかしないかに掛かっています。霊の世界と連絡の取れる条件を用意してくれれば、身近な関係になる霊が働きかけることができます。よく聞かされる不思議な体験、奇跡的救出の話はみなそれなりの条件が整った時のことです。条件を提供するのは人間の方です。人間の方から手を差しのべてくれなければ、私たちは人間界に働きかけることができないのです。」
(『シルバーバーチの霊訓・2』 P209 スピリチュアリズム普及会)

◆——やはり守護霊も他の誰かによって任命(・・)される(・・・)もので、守護霊自身が人間を選ぶわけではないということですか。
「その通りです。必ず任命によって行われます。こちらの世界にはこちらなりの法則があり、それは地上よりはるかに厳格です。守護霊と人間との関係がうまく行くのは、当初において霊の資質のすべてが知れているからです。学校と同じです。学校長はあずかった生徒の潜在的特質を知りつくし、教師の才能を知りつくせば、どの生徒はどの教師のクラスが適切であるかが適確に判断できます。
 不幸にして地上ではそうした要素のすべてが知れるとは限らないというだけです。が、こちらの世界ではすべてが知れるのです」           (『霊性進化の道しるべ』 P231 スピリチュアリズム普及会)

◆「それは霊的(アフィ)親和性(ニティ)による結びつきです。たまには血縁関係が縁になることもありますが、大部分は血縁はありません。霊的親類どうしの親和力を縁として、相互間に利益のある二つの霊が結びつけば、そこに引力が生じて守護霊ないし指導霊——どう呼ばれても結構です——が影響を行使できるようになります。霊的親和力が強ければ強いほど結びつきも緊密なものとなります。」
(『霊性進化の道しるべ』P228 スピリチュアリズム普及会)


③霊界から地上に向けての良い霊的働きかけ……背後霊
◆——例えば新聞記者などある種の能力を身につけた人間は、すでに他界している、かつて地上で同じ仕事に携わっていた霊から、援助や導きを受けるようになるのでしょうか。
 「はい、なります。地上世界でもこちらの世界でも、いったん身につけた能力が失われるようなことはありません。地上世界で発揮していた才能は、霊界に入ってからも進歩していきます。そしてさらに向上すると、自分と同じ才能をもった地上の道具を見つけたいと思うようになります。地上で同じ能力を発揮している人間に働きかけることによって、自分の才能をよりいっそう進化させたいと望むようになるのです。」
(『シルバーバーチの教え・下』 P194 スピリチュアリズム普及会)

◆「背後霊は必ずしも指導(・・)する(・・)目的のみで付くのではない。そういう場合が一番多いのではあるが、時には背後霊自身にとっての必要性から付くこともある。が、その場合でも人間を教え導くという傾向は自然に出てくる。また時には特殊な使命を帯びた霊が付くこともある。性格に欠けたものがあって、それを補ってやるために、その欠けたものを豊富に有する霊が選ばれることもある。反対に霊に側に欠けたものがあり、それを身につけるために適当なる人間を選ぶという場合もある。これは高級なる霊が好む手段である。己の霊的向上のために、敢えて指導が困難で不愉快な思いをさせられる人間に付くことを自ら希望する霊もいる。その人間と苦労を共にしつつ向上していくのである。中には霊的親和性によって結ばれる場合もある。地上的縁の名残で結ばれることもある。何ら特殊な使命を帯びていない人間の背後霊は、魂が向上するに従い背後霊が入れ替わることがしばしばある。」                  (『霊訓・上』 P30~P31 スピリチュアリズム普及会)

◆——指導霊たちは、人類の進歩に関わる運動(スピリチュアリズム)に働きかけているのでしょうか。
「物質界の進歩のために役立つ仕事をしている人々には、それに拍車をかけて発展させようとする霊団が援助します。善を志向する努力が、無駄になることは決してありません。人類を向上させたいと願っている人、人類への奉仕を切望する人、大霊の子供たちの苦しみを取り除くために戦っている人の背後には常に多くの霊が待機しているのです。」        (『シルバーバーチの教え・下』 P190 スピリチュアリズム普及会)

◆「私は時おり、霊界の高級霊たちが目に涙を浮かべている姿を見かけることがあります。地上の人間が同胞を引き上げる大きなチャンスを捨て去っている姿を見て、いつかその愚かさに気づいて欲しいと願い、じっと眺めているのです。そうかと思うと、うれしさに顔をほころばせているのを見かけることもあります。名もない人が善行を施し、それが暗い地上世界に新しい希望を灯してくれたからです。」
(『シルバーバーチの教え・上』 P56 スピリチュアリズム普及会)

◆「霊の道具を見出すのは容易ではないのです。たとえ見出しても、その能力を開発して正しく活用するように指導するのが、また容易なことではないのです。さらに、せっかく使いものになる段階まで育て上げたころには、煩悩が頭をもたげて、道に外れたことをやり始めます。」(『シルバーバーチの新たなる啓示』 P91 ハート出版)


④霊界から地上へ向けての悪い働きかけ
◆「組織的反抗と言っても、聖書にあるような天界から追放された堕落天使の反乱の話を想像してはなりません。あれは象徴的に述べられたまでです。」  (『地上人類への福音』 P236 スピリチュアリズム普及会)

◆「人間的な感情をそなえた神は、人間がこしらえた神以外には存在しません。悪魔も、人間がこしらえたもの以外には存在しません。黄金色に輝く天国も、火焔もうもうたる地獄も存在しません。それもこれも、視野の狭い人間による想像の産物です。」   (『霊的新時代の到来』 P77 スピリチュアリズム普及会)

◆「いずれにしても、そうした妨害や反抗勢力の存在をあまり大ゲサに考えるのは禁物です。善性の勢力に較べれば大したものではありません。ただし、存在することは確かです。それよりもっと厄介な存在として、地上時代の宗派の教えを死後もなお後生大事に信じて、それを地上の人々に広めようとして働きかける狂信家がいます。」               (『地上人類への最高の福音』 P240 スピリチュアリズム普及会)


⑤地上人は常に、霊界から、善悪両面の働きかけを受けている
◆「あなたは、そうした霊界からの働きかけを受け入れやすいときもあれば、恐怖心・悩み・心配等の念に心がとらわれて壁をつくり、彼らが近づくことを困難にするときもあります。悲しみの涙に暮れていると、その涙であなたを愛する霊たちを遠くへ押しやってしまいます。穏やかな心・安らかな気持ち・希望と信念と自信に満ちた明るい雰囲気に包まれているときは、大勢の霊が寄ってくることを実感するようになります。」
                (『シルバーバーチの教え・下』 P18 スピリチュアリズム普及会)

◆——そうした霊が地上の人間に取り憑くということがありますか。
「もし、両者の間に親和性(因縁)があれば、それは起こります。憑依現象というと一方的に霊の側に責任があると考えがちですが、実際は地上の人間に原因があることを知らないといけません。憑依されるような条件を用意しているのは人間の方なのです。調和のとれた生活、正しい心がけと奉仕の精神にあふれた生活、我を張らず、欲張らず、独りよがりにならない生活を心がけていれば、憑依現象は絶対に起こりません。」
              (『シルバーバーチの教え・下』 P212 スピリチュアリズム普及会)

◆「心に邪(よこしま)なものさえなければ、善なるものしか近づけません。善性の支配するところには善なるものしか存在し得ないからです。こちらの世界から近づくのも大霊の使徒のみです。あなた方は何ひとつ恐れるものはありません。あなた方を包み、あなた方を支え、あなた方に霊感を吹き込まんとする力は、宇宙の大霊からくる力にほかならないのです。
 その力は、いかなる試練においても、いかなる苦難においても、あなた方の支えとなります。心の嵐の鎮め、絶望の暗闇から知識の光明へと導いてくれます。」
                    (『霊的新時代の到来』 P67 スピリチュアリズム普及会)

     「私たちは本当に一人ぼっちなのでしょうか?」1         (東京スピリチュアリズムサークル2019年7月の読書会に参加して)


  人間がこの地上でいつの日か死を迎えるということは、誰もが認めることです。が、その先のことについての考えはさまざまです。それは大きく分けると、“死ねばすべてが終わり、無になる”という考えと、“死後の世界(霊界)がある”とする考え方の二通りになります。ただし、霊界の存在を信じている人でも、霊界とは今、私たちがいる地上界とはまったく別の世界だと思っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。しかし、実は霊界と私たち地上に暮らしている人間とは密接な関係があるのです。

 そこで今回は、「地上人と霊界の関係」について、①霊界から地上へ向けての大々的な働きかけ、②霊界から地上に向けての良い霊的働きかけ……守護霊、③霊界から地上に向けての良い働きかけ……背後霊、④霊界から地上に向けての悪い働きかけ、⑤地上人は常に霊界から善悪両面の働きかけを受けている、といった視点で2回に分けてお伝えしていこうと思います。


 私たち地上の人間は、常に霊界からの霊的働きかけを受けています。それには良い霊的働きかけと悪い霊的働きかけとがありますが、まず、良い霊的働きかけから述べていくことにします。
 地上人に向けての良い霊的働きかけには、人類全体へ向けてのものと、一人ひとりの個人に向けての働きかけの二つがあります。

①霊界から地上へ向けての大々的な働きかけ……スピリチュアリズムの展開
 霊界から地上人類全体へ向けての働きかけというのは、一言でいえば、スピリチュアリズム運動の展開のことです。『スピリチュアリズム運動』というのは、物質中心主義と利己主義によってさまざまな悲劇に見舞われ苦しみを味わい続けている地上人を、“何としても助けたい、救わなければならない”との強い決意で霊界から起こされた、『地球人類救済計画』です。その計画の中心にいるのは、イエスを総指揮官とする高級霊たちです。そしてイエスはこの計画を推進するために、指導的役割を担っている高級霊たちを集めて、1年に二回(イースターとクリスマスの頃)大審議会を開いています。そこではスピリチュアリズム運動の進捗状況の報告やこれからの展開についての方針を決めたりしています。この事実は、この大審議会の重要なメンバーであり、イエスと直接話ができるほどの高級霊シルバーバーチだからこそ人類に伝えることを許された内容です。

 大審議会が開かれていることやスピリチュアリズム運動が『地球人類救済計画』であることを知っている地上人は、今はまだごくわずかしかいません。しかし、人類にとって何よりも重要なことは、この計画(スピリチュアリズム運動)によって、すべての人間が救われる道が開かれたということなのです。世界中の人がこの計画を知り、実践するようになれば、地上界は大きく変化するでしょう。ただし、その変化は短期間でなされるものではありません。数百年・千年単位という長いスパンで達成されていく、今まで人類が立てたどんな計画よりも壮大なスケールをもった計画なのです。

 ではすべての人が救われるスピリチュアリズム運動というのは、いったいどのようにして進められていくのでしょうか。その具体的な方法とは、まず霊界から地上に霊的真理が降ろされます。そしてその真理と出会いを果たした人が霊的真理を実践し、霊的成長することでその人個人に救いがもたらされます。このようにして霊的真理によって救われる人が一人、また一人と増えていくことで、やがて人類全体が救われることになるのです。

 これまで地上人は“救い”というものを宗教に求めてきました。しかし、今までの宗教には正しい霊的知識がなかったために、間違った教義を説き、“救い”どころか“悲劇をつくり出す元凶”となってしまいました。スピリチュアリズムの霊的真理は、こうした今までの間違った宗教をすべてなくし、霊界と同じ正しい宗教をこの地上に確立していきます。スピリチュアリズム運動は、“人類史始まって以来の宗教革命”なのです。

 すべての人類救済に必要な霊的真理は、交霊会などの霊界通信によって地上にもたらされます。その中でもシルバーバーチの交霊会で降ろされた真理というのは、このプロジェクトの最大の切り札として霊界が総力を挙げて地上に伝えてくれた最高の霊的真理だったのです。

 高級霊たちの地上人たちへの働きかけは、シルバーバーチの霊訓を降ろすことで終わったわけではありません。その働きかけは今も一瞬の休みもなく続けられています。しかし、この計画を成就するためにはどうしても欠かすことのできないものがあります。それは、“地上で真理を普及してくれる人材”です。高級霊たちと同じ思いを持ち、霊界の道具として働く人間がいなければ、この救済計画は進行していきません。霊的真理を知ったスピリチュアリストは霊界の大軍団の道具であり足場です。スピリチュアリストというのは、霊界の人たちから最も頼りにされている存在なのです。このように霊的真理を知った者には、大切な役割が求められていることになります。

 私はこれを学んでいる時、自分が受け取った真理の重みをあらためて感じ、身の引き締まる思いがしました。


 では、私たち地上人一人ひとりに向けての霊的働きかけに移ることにします。 
②霊界から地上に向けての良い働きかけ……守護霊
 私たちは百年ほど地上ですごしたのち、本来の住処である霊界へ戻ります。肉体に包まれ霊的感性が鈍くなってしまった私たちですが、決してただ一人で地上へ送り出されているわけではありません。私たちすべての人間には、地上に生まれた時から一人の守護霊がついています。この地上界で守護霊のいない人は一人もいません。また守護霊がその人から離れてしまうようなことも決してありません。

 守護霊は、再生した地上人の性格・気質、さらに再生の過程で分からなくなってしまった前世・カルマの内容・再生前に自分で選んだ試練の内容、そしてこれからどんな人生を歩んでいくのかなど、その人のあらゆることを知りつくしています。そしてその内容に基づいて再生者がカルマを清算し霊的成長していけるように困難や厳しい道を用意し、その試練を乗り越えるために摂理の範囲内で可能な限り援助してくれます。このように守護霊というのは、ある意味再生した本人以上にその人のことを知っている、一生涯にわたってつき添ってくれる専属の霊的個人教師なのです。

 守護霊の私たちへの働きかけはその他にもあります。それは、神の代理者として、完全で純粋な利他愛(神の愛)で私たちを愛してくれていることです。どんな苦しみに喘いでいても、どんなに孤独な人でも、またどんな悲しみの渦の中にいる人でも、守護霊から愛されていない人や心配されていない人というのは一人もいません。私たちに励ましや勇気のエネルギーを注ぎ、本能の誘惑に負けそうになっているのを必死で押し留めようとしてくれているのが守護霊です。こうした守護霊の導きは、純粋な利他愛の実践に他なりません。このようにすべての人間が守護霊から宇宙よりも大きな神の愛で愛されているのです。

 こうして守護霊は献身的に昼夜を問わず私たちにつくしてくれています。が、守護されている地上人の方はというと、ほとんどの人がその存在に気がつかないまま日々を送っています。その状態では良い結果を期待することは難しく、10与えて1つ、あるいは20与えて1つの反応が返ってくるかどうかです。守護霊の働きかけはまさに忍耐だけが要求されているといっても過言ではありません。人間同士であればとっくに諦めている状態ですが、守護霊には“諦める”という言葉はなく、根気よく導き続けてくれます。このようにひたすら導き続けてくれている守護霊に対して、私たちはいったいどうしたらよいのでしょうか。それは、私たちが守護霊の存在を意識して、その働きかけを正しく受け取れるようになることです。そうすれば私たちと守護霊の距離は近くなり、強固で密接なものになります。そしてよりいっそうの霊的成長の道を歩めるようになるのです。このように、地上人が守護霊の存在を自覚することはとても大切なことなのです。


 さて、私たちが地上人生を歩む上で献身的な愛で導き続けてくれている守護霊は、いったいどのようにして決められ、誰がなってくれているのでしょうか。守護霊の決定には二つのケースがあります。

 まず一般的な再生のケースです。地上人生を終えた人間は、霊界で霊的家族(霊的グループ)の中で過ごしています。その霊的家族の中の一人が再生を決意すると、そのグループの指導霊が同じグループの中の人を守護霊に任命します。任命された霊が再生者を霊的成長へと導くのは当然のことですが、その役目を果たすことで、守護霊自身もカルマを清算して霊的成長するという、地上への再生とは別の形で霊的成長をしていくことができるのです。

 もう一つのケースとは、“霊的成長度があまりにも未熟なために幽界から直接、半強制的に再生させられる”というものです。極悪非道な地上人生を送ったり、大きな犯罪を犯してしまったような人たちは、一般的な人のような死後のプロセスをたどることはできません。そのような人たちが半強制的に地上へ再生させられることがあるのですが、そのような人にも守護霊はつけられるのです。こういったケースでは霊的家族ではなく、再生者の霊的レベルに見合った低いレベルの霊が守護霊となります。このようにどんな地上人生を歩んだ人でも、再生する時には必ず守護霊がつけられるのです。

 ここで注意を要する点があります。日本の初期のスピリチュアリズムでは、“守護霊は血縁者や先祖がなる”とされてきました。しかし、シルバーバーチは、“守護霊が血縁者や先祖から選ばれることはめったにない”と言っています。守護霊というのは半強制的に再生させられたような人以外は、多くの場合、同じ霊的家族のメンバーから選ばれるのです。

 そしてもう一つ気をつけないといけないことがあります。それは、“自分の守護霊が誰であるかを知りたがる”ことです。守護霊の身元にこだわりを持つ人の心の中には、自分には立派な守護霊がついていてほしいという、見栄や自己顕示欲が隠れています。そのような心の状態で交霊会に参加したり霊能者を訪れたりすることは、低級霊の餌食になりかねない、とても危険なことです。守護霊は自分の霊的家族の中の一人です。地上生活を終えれば守護霊が誰であったのかは自然にわかること。それを無理に知る必要はありません。私たちは、「すべての人間に一人の守護霊がついていて常に愛し導いてくれている」という事実を知っていれば十分なのです。
                                      (続く)
   

「なぜ霊界は天使や妖精の実態を伝えてくれたのでしょうか」2        (東京スピリチュアリズムサークル2019年6月の読書会に参加して)

  
 これまで、1.「天使の概要」 2.「天使の役目」 3.「天使と人間の共通点」 4.「天使と人間の相違点」 という形でスピリチュアリズムの天使論をお伝えしてきました。しかし、スピリチュアリズムの天使論はこれで終わりではありません。さらに深い内容があるのです。スピリチュアリズムの高級霊界通信によって、これまで人類が知らなかった多くの霊的事実が明らかにされました。その中には人類にとって天地が逆さまになるような衝撃的な内容がいくつもありますが、実はこの『スピリチュアリズムの天使論』もその一つなのです。


5.「スピリチュアリズムの天使論」とキリスト教について
 キリスト教徒にとってはすべてが神(イエス)の言葉である『聖書』ですが、実は『聖書』というのは人間がつけ加えたものが非常に多い、人間の手によって作られた人工的な書物なのです。『旧約聖書』には、天使が人間に嫉妬したり、誘惑したり、人間の女性を妻に娶(めと)ったりする話があります。しかし、“嫉妬や誘惑”という悪感情(利己心)は、肉体本能から生まれるもので、肉体を持つ人間のみが持つ感情です。肉体のない天使には霊の心から発する利他心しかありませんから、こうした悪感情を持つことはありません。ましてや一度も肉体を持ったことのない天使が人間の女性を妻にするなどということはあり得ない話です。このように『聖書』には霊的事実とはまったく違うことが書かれているのです。

 またキリスト教の教義に「贖罪説」というのがあります。これをごく簡単に記すと、
天使の中で最高の位にあった大天使ルシファーが、神に背いて“堕天使”となってしまいました(このルシファーは『旧約聖書』では“サタン”として登場しています)。堕天使ルシファー(サタン)は、人類の始祖であるアダムとイブ(エバ)をそそのかして、神から“食べてはいけない”といわれていた禁断の木の実を食べさせてしまいました。このアダムとイブが神に背いたことにより作ってしまった罪は“原罪”と呼ばれています。その“原罪”はアダムとイブの子孫(全人類)に受け継がれ、それを背負って苦しむ人類を救うために救世主(キリスト)が神から遣わされました。その救世主であるイエスは全人類の罪を背負って十字架にかけられて亡くなりました。そのイエスの死を“贖罪の死”として受け止め、イエスの復活を受け入れることにより、人は神に許され救われる、
ということです。

 しかしシルバーバーチは霊訓の中で「悪魔はいない」とはっきりと述べています。悪魔(サタン)が存在しないということは、堕天使ルシファーも存在しないことになります。当然アダムとイブが犯した“原罪”もありません。従って救世主キリストによる救いも必要がなくなります。となると、“サタンの誘惑 → アダムとイブの原罪 → キリストの贖罪 → 救い”といったキリスト教の根幹をなす教義はまったく成り立たなくなってしまいます。この教義が成立するためにはサタンの存在は欠かすことができません。しかしそのサタンは存在しません。これではキリスト教の存在意義はまったくないことになってしまいます。どうしてこんなことが起こってしまったのかといえば、人類が霊界に住んでいる天使についての正しい知識をまったく持っていなかった、つまり人類の“霊的無知”の一言に尽きるというわけです。そのため大勢の人々がキリスト教が勝手に作り上げた間違った教義を信じ込んでしまい、それは二千年の時が流れた今も続いているのです。

 さらにシルバーバーチはイエスが地上に誕生した真の目的も明らかにしてくれています。それは、「天使が人類救済の使命を担って地上人として受肉・誕生することが稀にあり、イエスはその稀なケース」、ということです。これは天使と同格の宇宙圏霊界に住み、イエスと直接言葉を交わすことができる高級霊シルバーバーチだからこそ伝えることを許された、「霊界の奥義中の奥義」です。イエスの地上への誕生の目的は“贖罪”ではなく、“地球人類救済”のためだったのです。

 ではなぜ高級天使であったイエスは地上へ生まれてくる必要があったのでしょうか。前回お伝えしましたが、天使の役目は大霊の摂理の執行・維持管理です。天使の任務は、人間が摂理にそった行いをした時は霊的成長をもたらし、摂理に背いた時は修正の道を示すことです。天使はこのような立場で外から人間を管理しています。天使は私たち人間の霊的成長や導きに直接関わることはできません。人間に直接手を差しのべられるのは人間の霊です。人類救済という目 的を果たすためイエスは天使という立場を捨て、人間となることがどうしても必要だったのです。そしてその道を選んで地上に誕生したイエスですが、それは重苦しい肉体に閉じ込められ物質世界の苦しみを味わうという、それまでに肉体を持たなかったイエスに大きな負担と犠牲を強いることになりました。しかしその苦しみの中にいてもイエスは本来の使命を忘れることなく摂理にそった生き方を貫き、私たち地上人に人間の生き方・地上人生の送り方の手本を示してくれたのです。さらにイエスは地上での使命を終えて霊界にも戻ってからも、人類救済のために今も力を尽くし続けています。そしてそのイエスによって始められたのが“スピリチュアリズム運動”なのです。


 このようにスピリチュアリズムが明らかにした『天使論』は、従来の宗教、特にキリスト教を根こそぎ覆してしまうほどの衝撃的なものになっています。イエスを始めとする高級霊たちはキリスト教の間違いを正すために天使の実態を可能なかぎり人類に明らかにしてくれました。さらにイエスは自分が地上界へ誕生した真の目的を伝えるために、霊界の奥義中の奥義をシルバーバーチに託して地上界へ伝えてくれたのです。


 今回の読書会での学びで、私は人類が「霊的無知」であることの暗闇の深さをあらためて思い知らされました。今までいったいどれほど多くの人がキリスト教の間違った教義に魂を縛られ、霊的成長の道を塞がれてきたのでしょうか。それは今この瞬間もまだ続いているのです。それを思うと悲しい気持ちで胸がいっぱいになります。“私のような未熟な者でさえこのように感じるのだから、人類最高の霊であるイエスは2千年もの間どれ程の深い悲しみを味わってこられたのだろう、いや今も味わっておられるに違いない”、と思いました。それと同時に「何とかして地球人類を救いたい!」との熱い思いで霊的真理を降ろしてくださったイエスや高級霊たちのために、少しでもこの真実を伝えていけるようにならなければとの決意を新たにしました。


 ※「スピリチュアリズムの天使論」についての詳しい内容は、東京スピリチュアリズムサークルHP “学習の感想とポイント(2019年6月)”“ニューズレタ— 43号・44号・45号 ”をご覧ください。

   ※なお、引用にあたっては、スピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  ◎シルバーバーチの言葉

 ●——私たちのように地球という物質界に誕生してくる霊とは別に、まったく物的体験を持たない霊がいるのはなぜでしょうか。
 「この宇宙には、物的身体による体験を持たない高級霊の界層が存在します。そういう種類の霊にしかできない宇宙経綸の仕事があるのです。一度も地上の人間のような形態をもったことのない高級霊です。その界層での成長にとって地上的顕現は不必要なのです。居ながらにして高級霊で、宇宙の上層部に所属しています。“光り輝く存在”と言うのがそれです。現実にそういう存在がいます。」   (『シルバーバーチの新たなる啓示』 P124 ハート出版)

●「生命というものは無限ですから、無限の形体で顕現しております。人間的存在だけではありません。物質に宿ったことのない高等な存在もいます。さらに原始霊といって、人間よりは進化の程度は低いのですが、やはり生命力を持った存在がいます。これも無数の分野——植物・動物・鉱物・花、その他——の自然法則の運用に貢献しております。」    (『シルバーバーチ最後の啓示』 P179∼P180 ハート出版)

●「男女といっても、あくまでも男性に対する女性、女性に対する男性のことです。物質の世界ではこの二元の原理が完璧に貫かれていますが、霊の世界では界層が上がるにつれて男女の差は薄れていきます。」    (『シルバーバーチの教え・上』 P191 スピリチュアリズム普及会)

●「想像の産物にすぎぬ“悪魔”の問題で心を悩ますことは止めることである。真摯なる者、純真なる者、誠意ある者にとっては神学がまことしやかに説く悪魔も閻魔も存在せぬ。」      (『霊訓・上』 P160 スピリチュアリズム普及会)

●「人間的な感情をそなえた神は、人間がこしらえた神以外は存在しません。悪魔も人間がこしらえたもの以外には存在しません。」   (『霊的新時代の到来』 P77 スピリチュアリズム普及会)

●「組織的反抗といっても、聖書にあるような天界から追放された堕落天使の話を想像してはなりません。」   (『地上人類への最高の福音』 P236 スピリチュアリズム普及会)

●「キリストの場合は、かつて一度も物質界へ降りたことのない高級神霊が人類の向上と物的体験の獲得のために、一時的に肉体に宿ったものです。そうした神霊は高い界層に所属し、人類の啓発のために特殊な任務を帯びて派遣されます。」    (『続・霊訓』 P46 スピリチュアリズム普及会)

●「ナザレのイエスは、(中略)人間はいかに生きるべきか、いかにすれば内部の神性を顕現させられるかを教えるために地上界へ降りてきたのです。」     (『教え・上』 P152 スピリチュアリズム普及会) 

●「ナザレのイエスは、大霊から託された使命を達成するために物質界へ降誕した大霊の使者の一人でした。イエスは地上でなすべき使命は果たしましたが、それで使命のすべてが終わったわけではなく、今なお霊の世界から働きかけています。」         (『教え・上』 P137~P138 スピリチュアリズム普及会)

◆「イエスは進化せる高級霊の一人です。地上人類の手の届かないほど誇張され神格化された、縁遠い存在ではありません。すぐに手の届くところで、あなた方がスピリチュアリズムと呼んでおられるこの真理——わたしたちにとってはただの自然法則の働きにすぎませんが——その普及の指揮をなさっておられるのです。」     (『霊性進化の道しるべ』 P66 スピリチュアリズム普及会)





「なぜ霊界は天使や妖精の実態を伝えてくれたのでしょうか」1        (東京スピリチュアリズムサークル2019年6月の読書会に参加して)


   美術館で宗教画のコーナーに行くと、翼を持った天使や妖精が描かれているのをよく目にします。アニメやゲームの世界でも活躍の場を広げているようです。しかし、本当に天使や妖精が存在するのかどうかとなると、人によって考え方はさまざまだと思います。以前の私にとって、天使や妖精はファンタジーの世界の中の存在でしたが、本当に存在するのかどうかについては分からないままでした。それを明確な言葉で示してくれたのがシルバーバーチの霊訓を始めとするスピリチュアリズムの高級霊界通信でした。霊訓全体の中で天使や妖精について語られている部分は少ないのですが、その内容は人類にとってとても重要なものになっています。

 そこで今回はスピリチュアリズムが明らかにした『天使論』を、1.「天使の概要」 2.「天使の役目」 3.「天使と人間の共通点」 4.「天使と人間の相違点」 5.「スピリチュアリズムの天使論」とキリスト教について、といった形で2回に分けてお伝えしていこうと思います。


 1.「天使の概要」
 最初に「天使の概要」、天使とはどんな存在なのかについてお伝えしたいと思います。
 神の造られた世界には、地上に一度も誕生したことがない自然霊(精霊)がいます。その中で高級なものを「天使」といい、低級なものを「妖精(原始霊)」と呼んでいます。そして、それらの霊は霊界で永遠の生活を送るので地上生活とは無縁の存在です。私たち人間の出発点は地上界ですが、天使の出発点は霊界です。しかもその「霊界」というのは何と「宇宙圏霊界」なのです。私たち人間が長い時間をかけてやっとたどり着くことができる宇宙圏霊界に天使は誕生するのです。つまり天使は生まれながらにして高級霊なわけです(何やら“うらやましい”という声が聞こえてきそうですが…)。今、地上生活を送っている私たちにとって、天使は光り輝く超高級霊のような存在です。そして天使は、私たち人間が物質界に誕生するずっと前から存在しています。このように天使と人間では、個別霊としての出発点がまったく違うのです。


2.「天使の役目」
 では、生まれながらにして高級霊である天使には、いったいどんな役割があるのでしょうか。天使の役目は3つあります。

 1つ目は、「天使は神から、神の王国の維持・管理を託された役人・管理者」ということです。「神の王国(霊界・地上界)」にくまなく存在している天使は、国王(大霊)から王国の維持・管理を託され、神の代理者としてすべてを支配しています。さらに天使は、「大霊の摂理の執行者として神の王国の秩序を守る」という役目も担っています。人間には自由意志があるのでいつも摂理にそった行為をするとは限りません。そこで天使が常に人間の行為が摂理に適っているかどうかをチェックしています。人間の行為が摂理に適っていれば、天使はその人の霊的成長を認証してくれますが、そうでない時には正しい道に戻るための修正の方法を示してくれるのです。これが“償いの法則の執行”ということになります。以上が天使の一番大きな役目です。

 これについて実感を伴なって理解できる方はもしかするとあまりいらっしゃらないかもしれません。私などは、“人間が誕生する遥か以前から存在していて、人間一人ひとりの行いをすべてチェックしているなんてすごい存在なのだな”ぐらいの感じしか持てないでいます。


 さて、天使の役目の2つ目は、「天使は神の愛の伝達者としての仕事をする」ということです。神はすべてのものに愛を注がれています。もちろん私たち人間にも神は常に愛を注いでくださっています。人間は神の愛を感じた時、心の底からの喜びを味わいますが、神の愛が私たちに伝えられる“神の愛の伝達ルート”は2種類あります。

 1つ目は複数の天使を中継して人間に届けられるルートです。霊界には霊的成長度に基づくヒエラルキー(上下関係)がありますが、それと同じように天使の世界にもヒエラルキーがあります。神の愛はまずヒエラルキーの上位の高級天使に伝えられ、それがその下の天使へ伝えられ、さらにその下の天使へ → その下の天使 → その下の天使……と、どんどんヒエラルキーの下位の天使に伝えられ、最後に地上人に届けられるのです。これが“天使のヒエラルキーから伝えられる神の愛の直接的なルート”です。

 そして神の愛はもう一つ別のルートで人間に届けられます。まず神から高級天使へ伝えられた愛は、人間の霊のトップであるイエスへ伝えられます。その愛はイエスから下位の高級霊へ伝えられ、さらにその下の霊へ……、というように霊界のヒエラルキーを降りながら伝えられ、守護霊にまで到達して私たち地上界の人間に届けられます。これが“人間のヒエラルキーを通して伝えられる神の愛の間接的なルート”です。

 天使だけを中継される場合と人間の霊を中継する場合との違いはありますが、どちらの場合も天使を中継しているという点では同じなのです。


 そして天使の役目の3つ目は、「天使は妖精を用いて神の王国(自然界や生命界)の維持や運行のための仕事をする」ということです。妖精というのは天使の指示を受けて実際の仕事を行う存在です。自然界の創造・運行・維持は、すべて天使と妖精の働きによってなされているのです。今の地上界は人間の物質中心主義・利己主義によって自然環境や動植物を痛めつけ、天使や妖精の働きかけを妨害してばかりいます。もし、私たち地上人がもっと摂理にそった生き方をすることができれば、天使や妖精たちと協力して調和のとれた素晴らしい自然環境を作り出すことができます。それは決して夢物語ではありません。



3.「天使と人間の共通点」
 生まれながらにして高級霊である天使は、私たち地上人とはまったく違う存在に思えてしまいますが、実は天使には人間との共通点があるのです。それは、“天使も人間もともに本質は神の分霊である”という点です。天使も人間も神から分霊を与えられたミニチュアの神であり、大霊(神)を親とする霊的子供です。ということは、天使も人間も永遠に霊的成長する存在として造られていることになります。天使も人間と同じように神への奉仕と愛を通して霊的成長することを究極の目標としているのです。また霊界には霊的成長度に基づくヒエラルキー(上下関係)がありますが、天使たちも霊的成長に応じたヒエラルキーを形成しています。利他性を最も多く発揮できる霊は人間では“イエス“ですが、天使の場合は“最高級天使“になります。このように私たち人間は、レベルの差はとても大きいながらも天使と同じ要素を持っているのです。

 私は天使の誕生する世界や役目があまりにも自分とかけ離れていてため息が出そうになりましたが、共通する点もあることを知って気を取り直すことができました。


4.「天使と人間の相違点」
 人間と共通点を持つ天使ですが、もちろん人間と大きく異なる点もあります。一番大きな相違点は(前にも少し触れましたが)、“天使は霊界で誕生し、霊界で永遠の生活を送る”という点です。天使も人間も神からの分霊によって誕生しますが、人間のスタート地点が地上界であるのに対して天使のスタート地点は霊界です。従って天使は物質的な生活を必要とせず、物質とは無縁の存在なのです。

 次の相違点は、“天使には地上人のような男女の性別がない”という点です。男性と女性・陰陽・雌雄というのはあくまでも物質次元に必要な原理であって、物質界とはまったく縁のない宇宙圏霊界に誕生する天使には必要のないものです。地上的な表現をすれば天使は始めから中性ということになります。私たち人間の霊も霊界の界層が上がるにつれて男女の差が薄れていき、宇宙圏霊界では男女の区別がなくなることが霊訓の中に述べられています。

 さらに“天使には人間のような霊体もない”のです。物質と無縁な天使に肉体がないのは当然のことですが、霊体もありません。ではいったい天使はどんな姿をしているのかということになりますが、天使は個別性をそなえた光源体として存在しているのです。霊訓の中に、“私たち人間の霊は霊的成長がある段階まで進むと霊体もなくなり光のようになっていく”と述べられていますが、天使は始めからその光のような存在だということです。地上人が考えていた“人間のような姿をした羽のある天使像”は残念ながらフィクション、つまり想像の産物にすぎなかったのです。
                                         (次回へ続く)
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