「霊的真理を語るにふさわしい道具となるために」 ー東京スピリチュアリズムサークル2023年3月の読書会に参加してー
4月並みの暖かさが続き、植物たちも大急ぎで花を咲かせています。少し暑いくらいの日差しを感じながら、3月の読書会に参加しました。
さて今月の読書会は、2月に続いて霊的真理の講義発表でした。発表者は私を含めて6人です。持ち時間は1人20分ほどで、発表箇所は、2つある『全体像(救済・宗教)』や『神観』の中からでした。
どの方の発表もVIDEOを何度も見た上で、練習を積み重ねて発表に臨んだことがよく分かるものでした。皆さん、声の大きさや語る速さ、パネルの差し方などに気を配られていて、前回の時よりもいちだんとレベルアップされていて、うっかりすると自分の発表を忘れてしまいそうになるくらい、素晴らしい講義でした。
2月の時もそうでしたが、今回も発表が進むにつれて、そこに参加していた全員の心が一つになり、どんどん一体感が高まっていきました。そして全員の発表が終わるころには、会場全体が調和のとれた一つの意識体になったような感覚で満たされていたのです。それは地上天国を想像させるような本当に幸せなひと時でした。
私自身は、今回なるべくゆったりと話すことと、できるだけ皆さんの方を見て講義することを目標にして臨みました。それというのも今まではどうしても、つい、早口になってしまい、その結果、原稿を見ていることが多くなっていたからです。家で練習している時には、“少しゆっくり過ぎるかな”と思えるような速さだったのですが、どうやらそのくらいがちょうどよかったようです。
ただやはり緊張から、あちらこちらで原稿と違う言葉を使ったり、言い直しをしてしまいました。“まだまだ練習を積み重ねないといけないなあ”と改めて、真理を語ることの難しさを感じているところです。
しかしその中で1つだけ“いくらかできたかな”と思ったことは、“間の取り方”でした。今までは思っていてもできなかったのですが、今回初めて“間の取り方”を意識しながら講義することができました。
講義練習は、今後私たちが真理普及の道具として役立つためにはどうしても必要な資質の1つです。真理を人に伝えるためには、まず自分自身が真理を正しく理解しなければなりません。真理の理解があやふやなままでは、ただ原稿を読んでいるだけになってしまいます。口先だけで流暢に真理を語っても、その言葉は相手の心を素通りしてしまうのです。
そして相手の心(魂)に真理を届ける上で、もう一つ大切なことがあります。それは真理の実践です。霊的真理は、実践して初めてその力を発揮するのです。私はそれを講義練習をする度に、より強く感じるようになっています。“実践が伴わない真理の伝道はあり得ない”と自分に言い聞かせているのですが、まだまだ不十分で、一日の終りに反省して大霊にお詫びばかりしています。
さらにこれまで読書会では何度も、“霊界の応援を得ずに真理を語ることはできない”ということを学んできました。私は今回の発表でそれをはっきりと実感することができました。
それは家で講義練習をしている時に感じ始めました。語っている真理が自分の表面にある・頭の中だけにある時は、単なる“知識の伝達”になっていました。それが、練習を繰り返しているうちに、だんだん真理が自分の中に沁み込んでくるに従って、語っている言葉に力が加わり、“真理の伝道”になっていくのが感じられたのです。そのことは本番の発表でも実感することができました。
今私は、霊界の人々から託された“真理を語る”ということの責任の重さを、改めて感じています。“霊界の人々からお預かりした真理を語るにふさわしい道具となるために、真理の理解と実践の努力を重ねるために、常に心を清らかに保つことを意識していかなければいけない”、と新たな決意をしました。
※3月の読書会については、東京スピリチュアリズムサークルHP、学習のポイントと感想をご覧ください。
※なお引用に当たっては、スピリチュアリズム普及会の許可を得ています。
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・・・シルバーバーチの言葉・・・
——シルバーバーチの祈りから——
◆「絶対的摂理の働きを、受け入れる素地のできた子等に少しでも分かりやすく説き聞かせるのが、わたしどもの仕事の一環でございます。その理解によって目からウロコが落ち、耳栓が取れ、心が開かれ、かくして魂が自己の存在の目的と地上生活で果たすべき役割を教えてくれる大真理のイルミネーションにあふれることになりましょう。
それがひいては、地上世界の悪性腫瘍である暗黒と無知、利己主義と邪心、混沌と破壊、流血と悲劇を廃絶する上で力となることでございましょう。
その目標に向けてわたしどもは祈り、そして精励いたします。」
(『霊的新時代の到来』 P208~P209 スピリチュアリズム普及会)