「なぜ“叶えられる祈り”と“叶えられない祈り”があるのでしょうか?」


 今年の6月23日、タイで洞窟に入ったサッカーチームの少年たちとコーチ13人が、雨による増水のために洞窟内に閉じ込められるという事件が起こりました。このニュースは世界でも注目され、日本でも連日報道されていました。少年たちの救出のために、タイの海軍だけでなく、世界の多くの国からダイバーやいろいろな専門家が駆けつけました。非常に難しいといわれていた救出が7月10日に無事成功したとのニュースを見た時は、ずっと気になっていた私も、本当によかったとホッと胸をなでおろしました。18日間というかなり長い日数の間、少年たちの家族だけでなく、世界の多くの人が彼らの無事を祈っていたことと思います。

 この事件に限らず今、世界中の人々が、日々何らかの祈りをしています。宗教を信仰している人はもちろん、そうでない人も、事あるごとにお祈りをしているのではないでしょうか。しかし、祈りには、「叶(かな)う祈り」と「叶わない祈り」があります。それはいったいどうしてなのでしょうか?何か理由(わけ)があるのでしょうか?

 そこで今回は、祈りと祈るときの注意点について少し触(ふ)れてみたいと思います。
 祈りは誰に対してするかといえば、いろいろな対象がありますが、神にすることが多いでしょう。ということは、祈りの対象である「神」を正しく理解していなければ、祈りは届かないことになります。荷物の宛先やメールアドレスが間違っていれば、その荷物やメールは相手に届かないのと同じです。では、正しい神観・神のイメージとは、どのようなものなのでしょうか。


 シルバーバーチによって明らかにされた神観は、①創造主としての神、②大霊(たいれい)としての神、③愛の始原としての神、④摂理としての神、⑤究極の理想・目標としての神、の5つにまとめられます。この5つを合わせた「正しい神の姿」を、きちんと理解して初めて神に届く正しい(叶う)祈りができるのです。特に、「摂理としての神」は、シルバーバーチによって初めて人類に伝えられた画期的なものです。

 シルバーバーチによると、神は、すべてのものを創造する際、それらを支配し、維持・運行するために完ぺきな摂理を設けました。それ故、神と人間との関係は、直接的なものではなく、摂理を介した間接的なものになるのです。

 今までにさまざまな宗教がさまざまな神観を説いてきましたが、この霊的真理を知らなかったために、どの宗教も、間違った神をイメージしてきたのです。祈りの土台となる神観が間違っていたのでは、「正しい祈り」をすることはできません。人類はこれまで見当違いの祈りをずっと続けてきたのです。この摂理の神という神観を知るまで私も、単なる願い事の祈りをたくさんしていました。今思うと、願いが叶わないのは当然のことだったのです。


 では、いったいどのような祈りをしたらよいのでしょうか。手本となるのは、高級霊であるシルバーバーの祈りです。しかし、シルバーバーチのような高くて深い祈りは、そう簡単にできるものではありません。日常生活の中に祈りを取り入れ、それを続けていくことで、少しずつ深い祈りができるようになっていきます。その際の注意点をまとめると、

 ①祈りの対象は、大霊である神だけ(天使や守護霊ではない)
 ②祈りはいつ、どこで行ってもよい(神はどこにでもいる)
 ③祈りは一人で行うのが原則(時にはスピリチュアリストが集まって行うこともある)
 ④祈りは声に出しても、心の中でしてもよい(声に出したほうがよりはっきりする)
 ⑤神への呼びかけは、何でもよい(シルバーバーチは大霊と呼んでいる)
 ⑥祈りの内容は、摂理に一致していること(物質的利益や地位や名誉など身勝手な願い事はしない)
 ⑦自分のための祈りノートをつくる(高い心境にある時の祈りを書き留めておくと、心が下がった時、引き上げることができる)
となります。 
        ※詳しくは東京スピリチュアリズムサークルHP 読書会のポイントと感想7月をご覧ください。


 今回の事件では、ダイバーなどの専門家たちを支える大勢のボランティアが協力したそうです。困っている人を助けるのは当たり前、というタイの人たちの美しい姿勢に、私はとても心を打たれました。そして、救出された少年たちが、今回の経験を活かして人の役に立てるような大人になって欲しいと思っています。と同時に、一人でも多くの方が、正しい神の姿を知り、正しい祈りができるようになることを願って、この記事を終ることにします。

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◎シルバーバーチの言葉

・「私が勧める祈りの言葉は、たった一言しかありません。”何とぞ私を人のために役立てる方法を教え給え“――これです。大霊のため、そして大霊の子供たちのために一身を捧げたいとの祈りほど、崇高なもの、偉大な愛、これに優る宗教、これより深い哲学はありません。」 (『シルバーバーチの教え・上』P114 スピリチュアリズム普及会)


◎シルバーバーチの祈り

・「ああ、真白き大霊よ。
あなたは無限なる霊であるがゆえに、あらゆる定義と説明を超越した存在であらせられます。いかなる書物も、いかなる礼拝所も、いかなる建造物も、いかなる言語も、あなたのすべてを包含することはできず、あなたを完全に解き明かすことできません。
過ぎ去りし時代には、特別な才能に恵まれた数少ない者たちが、見えざる世界からのインスピレーションを受け取り、天上界とその住民の生活を垣間(かいま)見てまいりました。しかし、そのインスピレーションは霊能者たちの精神的ならびに霊的進化の制約を受けざるをえなかったため。あなたについての理解には歪(ゆが)められ、不正確・不完全なものにとどまることになってしまいました。
今、私たちは、ほんの一握りの者ではなく、多くの霊能者を通して全宇宙の背後に控える無限なる霊的存在について、より真実に近い概念を啓示しようと努めております。絶対的支配力を有する大自然の摂理の存在を教え、その摂理には例外も変更も廃止もないことを説いております。そしてその絶対的摂理が、物質の世界だけでなく全生命界をも支配しており、生命活動のあらゆる側面が摂理によって統制され、すべてがその支配下にあることを解き明かしているのでございます。
こうして無限なる霊によって創案され、愛と叡智を通して働いている摂理は、宇宙の生命活動のすべてを認知しております。地上で生活する人類もまた、その支配の中にあるのでございます。全生命を創造したあなたの霊が、地上の子供たちに一人ひとりに宿っており、その神聖なる絆は永遠に切れることはありません。あなたと子供たちを結びつけている絆は、墓場を超えて霊界においても永久に存在し続けるのでございます。
もしも、あなたの子供たちがあなたを正しく理解するならば。彼らは自らを正しく理解することができるようになり、自分自身の内にあなたの完全性のひな型を見いだすことになるのでございます。それは今、子供たちの中で、より大きな表現へ向けて呼び覚まされるのを待ちながら、居眠りをしているような状態で潜在しております。
生命の法則について深く知るようになるにつれて、あなたの子供たちは自分自身の行為を正し、内部の神性をより多く発現できるようになります。そして子供たちは平安と静寂の中で、力と自信の源を見いだすことになるのでございます。
人間は霊の資質を開拓することにより、高遠の世界の進化せる霊たちとの、より豊かな交わりが得られるようになります。それが地上を公正で豊かで、もっと美しい場所にするための助けとなるのでございます。
それによって地上世界の悲劇と悲しみと不安は、消滅するようになってまいります。なぜなら、無知に代わって知識が支配し、健康が病気を駆逐し、慰めが悲哀にとって代わり、永い間、暗黒が支配してきた場所に真理の光が灯されることになるからでございます。そうした目標に向けて、なってまいります。なぜなら、無知に代わって知識が支配し、健康が病気を駆逐し、慰めが悲哀にとって代わり、永い間、暗黒が支配してきた場所に真理の光が灯されることになるからでございます。そうした目標に向けて私たちは、あなたの子供たちのために献身している大勢の仲間たちとともに、努力しているところでございます。
 ここに、人々への奉仕を願う、あなたの僕の祈りを捧げます。
(CD『シルバーバーチの祈り』—The Spirit Speaksより— 4章 スピリチュアリズム普及会)

    ※なお、引用にあたっては、スピリチュアリズム普及会の許可をえています。

「すべての人間は神(大霊)の愛する子供です!  船戸結愛ちゃん事件に思うこと…」



 最近、親が子供を虐待するニュースを見聞きすることが多くなりましたが、今年の3月、東京都目黒区で起きた船戸結愛ちゃん(5歳)の事件は、結愛ちゃんが書き残したノートの内容が多くの人に、「何とか救えなかったのか」という思いを持たせました。今でも、花などを手向けに訪れる人が、絶えないそうです。

 私もテレビに映る結愛ちゃんのあどけない写真を見るたびに心が痛くなります。それと同時に、この家族のまわりに誰か一人でも「すべての人間は大霊(神)の子供である」という霊的真理を知っている人がいたら……」という悔しさにも似た思いがわき起こってきます。このことが結愛ちゃんの両親に伝えられていれば、この事件は防げたかもしれないと思ったからです。

 人間の本質は肉体ではなく霊です。その霊は、大霊である神から分け与えられたものです。それ故、神はすべての人間にとって霊的親であり、その子供であるすべての人間は、神を親とする霊的兄弟姉妹なのです。そこには、血のつながりや人種の違いなどはまったく関係ありません。この霊的事実を知れば、自分の実子であるかそうでないかによって差別することは間違いであることがすぐにわかるはずです。大切なのは、血のつながりではなく、霊(魂)レベルのつながりなのです。


 ここで「神」について少し触れてみたいと思います。
「神」は、人類にとって大切なテーマの一つです。人類はその答えを宗教に求めてきましたが、未だに共通の神観(かみかん)(神の姿・イメージ)を持つことができないでいます。それは、地上人は肉体があるために霊的感性が鈍くなり、神を実感することが難しくなっているからです。地上の宗教は、理性や知性で神を理解しようとしてさまざまな神を作りだし、それがもとで争いを繰り返してきました。それに対して肉体を持たない霊界人は、常に神を実感することができるのです。シルバーバーチの神観は、霊界の高級霊からもたらされた「霊界の神観」なのです。


シルバーバーチの神観(神の定義)は、
①創造主としての神(神は存在するすべてのものを創造した。人間も神によって造られた。)  
②大霊としての神(神は無形であり無限の存在。人間的要素をそなえた存在ではない。)
③愛の始原としての神(愛なる神)・究極の愛としての神(神は人間にとって霊的親であり、すべての人間は神を親とする霊的兄弟姉妹。)
 ④摂理としての神(神は全存在物の支配・維持・運行のために愛に基づいた完璧で完全平等な摂理を設けた。)
⑤究極の理想・目標としての神(人間にとって神は、霊的成長のための永遠の目標。)

の5つにまとめられます。

  ※シルバーバーチの神観については、「東京スピリチュアリズムサークルHP 学習のポイントと感想 2018年6月」をご覧ください。


 この神観からも分かるように、子供は親の所有物ではありません。子供にも親と同じ神の分霊が宿っているのです。子供は神からの一時的な預かりものです。もちろん、心身ともに未熟である子供に「しつけ」は必要です。しかしそれは、これからの地上人生で霊的成長するために必要な基本的なことを学ぶためであって、親のエゴを押しつけるものであってはならないのです。私は結愛ちゃんの両親は、自分たちに都合のよい状態を作りだすために「しつけ」という言葉を使って、自分自身の霊を利己心で覆い隠していたのではないかと思っています。

 そして人は、常に「愛されたい」という欲求をごく自然に持っています。それは、人間は大霊によって、霊的存在として造られているので、常に親である大霊の愛を求める霊的本能があるからです。特に幼い子供は親を通して神の愛を受け取るようになっています。結愛ちゃんもパパから愛されたくて、言われた通りに朝の4時に起きて、一生懸命にひらがなの練習をしたのでしょう。たとえその内容が人から言われて書いたものだとしても、その直向(ひたむ)きさ、健気(けなげ)さを思うと、何ともいえない気持ちになります。

 残念なことに結愛ちゃんは、今回の地上人生では肉体を持った状態での霊的成長の道を途中で閉ざされてしまいました。が、霊界での手厚いケアによって再び霊的成長の道を歩み始めることができます。結愛ちゃんの両親のしたことは決して見過ごされることはありません。それ相応の償いの道を歩まなければならないでしょう。しかし、この二人も神の愛する大切な子供であることに変わりはありません。「罪を憎んで人を憎まず」のことわざのように、私には悔しい思いはあっても、この両親を憎む気持ちはありません。

今、私が結愛ちゃんの両親に願うことは、これから先、じっくりと自分自身と向き合って本当の自分に気がついて欲しい、そして少しでも早く霊的真理を知るチャンスに恵まれて欲しいということです。


          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  ◎シルバーバーチの言葉

〇創造主としての神について
 「神は人間をご自分に似せて創造されたのです。生命は霊であり、霊は生命です。霊的に似せて創造された以上、あなたは永遠に神とつながっており、神性を共有しているのです。ということは、必然的に人間は霊的大家族の一員であることになります。同じ神性が宿っているからです。ですから人間は、霊的に神に似ているのであり、姿が似ているというのではありません。」 (『シルバーバーチの霊訓』11 P109~P110 潮文社)

〇大霊としての神について
 「神は万物の内側にも外側にも存在しています。神から離れては誰一人存在できません。神から切り離されるということはあり得ないのです。あなたの中にも存在しますし、雨にも太陽にも花にも野菜にも動物にも、その他いかに小さなものでも、存在を有するかぎりは、すべてのもの宿っているのです。
 私が大霊と呼んでいるこの神の概念を伝えるのは至難の業です。あらゆるものを支配し、あらゆるものから離れず、存在するものすべてに内在している崇高な力です。」(『シルバーバーチの霊訓』11 P108~P109 潮文社)

「大霊とは宇宙の自然法則です。物質界と霊界のすべての生命体の背後にある創造的エネルギーです。大霊は完全なる愛であり、完全なる叡智です。(中略)
 人間が「神」と呼んでいるのは、宇宙の自然法則のことです。大霊(神)は万物に内在しています。すべての存在物が大霊であると言えるのです。(中略)
 地上界のすべて、霊界のすべて、そしてまだあなた方に知らされていない世界のすべてが、大霊の法則の絶対的な支配の中にあるのです。その法則から離れては何ひとつ生じません。すべてが法則の範囲内で発生していますから、大霊はすべてを知っていることになります。」(『シルバーバーチの教え・上』P76~P77 スピリチュアリズム普及会)

〇愛の始原としての神について
 「宇宙に存在を与えたのは神の愛です。宇宙が存在し続けるのも神の愛があればこそです。全宇宙を経綸し全存在を支配しているのも神の愛です。その愛の波長に触れた者が自分の愛する者だけでなく、血縁によって結ばれていない赤に他人へも手を差し伸べんとする同胞愛に燃えます。愛は自分より不幸な人へ向けて自然に手を差し伸べさせるものです。全生命の極致であり、全生命の根源であるところの愛は、よりいっそうの表現を求めて人間一人ひとりを通して地上に流れ込みます。そして、いつの日か、全宇宙が神の愛によって暖かく包まれることになるでしょう。」 (『シルバーバーチの霊訓』1 P142 潮文社)

〇摂理(法則)としての神について
「大霊とは宇宙の自然法則です。物質界と霊界のすべての生命体の背後にある創造的エネルギーです。」
(『シルバーバーチの教え・上』P76 スピリチュアリズム普及会)
 「宇宙は法則によって支配されており、その法則は規模においても適応性においても無限なのです。それは無限の愛と叡智から生まれたものであり、したがって完璧であり、過(あやま)ったり失敗したりすることが絶対にないのです。」 (『シルバーバーチの霊訓』7 P143 潮文社)

〇究極の理想・目標としての神について
「霊性が開発されていくにつれて少しずつ大霊に近づき、摂理と調和していくようになることを悟っていただきたいのです。」 (『シルバーバーチの教え・上』P95 スピリチュアリズム普及会)


  ※なお、引用にあたっては、スピリチュアリズム普及会の許可を得ています。 






「ものみの塔の方たちとの何度かのお話で感じた、宗教の間違った教えの怖さ」 



 私は昨年、病気の治療のために、1年ほど自宅を離れて生活していました。私のガンの病状がかなり進行していて、最初に入院した病院では、手術ができないといわれたためです。

 手術後の抗がん剤治療中は、免疫力の低下・吐気・だるさ・痺れなどのいろいろな症状に対応するのが精一杯でした。が、全部で6回あるその治療も終了して、一月ほどが過ぎ、それまでとは違うサイクルに入ったころ、何か今の私でもスピリチュアリズムを広めるためにできることはないかしら、という思いが湧いてくるようになっていました。

しかし、そのような話をする知り合いもなく、外出も体力的に買い物に行く程度しかできません。頭や目もボーッとして、集中力が続かないのでまとまった文章を考えるのも思うようにならない状態です。それでも何かないかと考えていたとき、「ものみの塔」の人たちのことを思いだしました。それまでにも、2,3回いらしていたのですが、さすがに抗癌剤の治療中はお話する余裕がなく、あたりさわりのない応対をしていました。その方たちと少しお話をしてみようと思ったのです。あまり外に出かけられない当時の私にとって、あちらから来てくださるのはありがたいことでした。


 どうやってお話をしようかと考えましたが、まず、ものみの塔の教えの内容を知りたいと思い、二つほど聞いてみることにしました。

 「ものみの塔」というと、輸血をしないということがすぐに思い浮かびます。しかし、なぜ輸血を禁止しているのか、その理由を知りたいと思いました。というのもシルバーバーチも輸血には、血液にはその人の本質の一部である幽質が含まれているために賛成していないからです。

そこでさっそく聞いてみると、血は魂だからという私にはよくわからない答えでした。それではお肉は食べないですかと質問すると、「いえ、血を抜いた肉は食べます」とのこと。完全に血を抜くなんてできないのにと思いながら、細かいことにこだわってもしかたがないので、次にイエスについて聞いてみました。すると、イエスは神ではなく神が最初に作った人間、との答えでした、それを聞いた私は思わず、「ではイエスとその前の人間とはどう違うのですか」といったら、今までそんなことを聞いた人がいなかったのでしょう、相手の方はしどろもどろになってしまい、気の毒なことをしてしまいました。

 そこで話題を変えようと思い、死後の世界についての話をしようとしたら、霊や霊界は存在しないといわれて、今度は私の方が椅子から転げ落ちたような気分になるほど、ビックリしてしまいました。私の不勉強で、ものみの塔は『聖書』が教典ですので、霊や霊界の存在は、当然認めているものとばかり思っていたからです。でも、復活はあるというので、それでは人間は死んだあと復活するまでの間どうしているのかを聞くと、「神がこの人はこういう人だったと記憶してくださっていて、作り直してくださる」との答えに、また驚いてしまいました。お二人が帰られたあと、私はしばらくの間、考えこんでしまいました。霊も、霊界も認めないという方たちと、どのように話をしていけばよいのかが分からなくなってしまったのです。


 何日か考えた結果、聖書の内容の矛盾に気がつくきっかけになればと思い、その後、訪問してくださるたびに、疑問を投げかけてみることにしました。

ものみの塔では、聖書の内容は創世記も含めてすべて真実だと教えられているそうです。私は、創世記の部分は神話や伝説にすぎないことを伝えた後、創世記の内容が本当であると仮定して、話を進めてみました。まず、お二人に、神の造られた摂理は絶対で、人間の法律のように作り変えられることは絶対にないことについての同意を得たうえで、「完全で絶対に誤ることのない神が、洪水を起こして滅ぼさなければならないような、ある意味、失敗作ともいえるような人間を造ったのは、おかしいと思いませんか?」と疑問を投げかけました。また、別の日に、「罪を犯して刑務所に入った親の罪は、その子供の罪になり、子供(子孫)が償わないといけないのですか?」ときくと、「その必要はない」との答えでした。そこで、アダムとエバ(イブ)が犯した罪を、なぜその子孫が背負わなければならないのかを聞いてみました。が、いずれの質問にも明確な答えは聞くことはできませんでした。お二人ともとてもまじめな方で、その場でわからない時には次のときに答えを用意してきてくださいました。


 このように、お会いするたびにお二人が答えに困るような質問ばかりしていた私は、もしかすると気を悪くされているかなと思い、それを口にしました。すると、「いえ、私たちもいろんなお話をしたいと思うのですが、なかなかそのような機会がなくて……」といわれるのを聞いた時、本当の真理を求めている、この方たちの魂の奥底の声を聞いたような気がして、もどかしい気持ちになりました。それと同時に、お二人の守護霊のことが思いうかび、どんな思いで守護していらっしゃるのかを考えると、言葉にならない思いが込みあげてきました。何とか抜けだすきっかけになればと思い、その後もいろいろな疑問を投げかけてみましたが、シルバーバーチのいうように、一度宗教の教義に心を束縛されてしまうと、よほどのことがない限りそこから抜けだすのは難しいのです。まして、親がすでにその宗教を信仰していた場合、マインドコントロールはより深くなります。しかし、お二人のうち一人は、大人になってからの信仰でした。その方は、私が疑問を口にするたびに声をあげられて、心の奥で何かを感じていらっしゃるのが分かり、洗脳の深さは人それぞれなのが分かりました。

私はお二人とのお話を通して、霊的無知(霊的なことについて何も知らない)から作りだされた間違った教えが、魂の自由を奪い、霊的牢獄に閉じこめ、人間にとって最も大切な霊的成長の芽を摘んでしまう「魂の病」を引きおこすのを実感しました。


 ものみの塔の方たちは、世の中のようすからして近いうちにハルマゲドンが起こり、この地上に「神の国」が現れるのをひたすら待っているのです。それで、私は「神の国(地上天国)」は現れるが、それは神やイエスが与えてくださるものではなく、人間一人ひとりの努力によってつくりだされるものであることを伝えました。そして、いよいよ自宅に戻る日が近づいた日、「そういえばこんなことをいっていた人がいたなあ、と思いだしてくださればとても嬉しく思います。」と、いいました。地上にいる間に気づくのは難しいとしても、せめて霊界に戻ったときの魂の目覚めのきっかけの助けになれれば、との思いからでた言葉でした。

     ※地上の宗教の間違いについての詳しい内容は、「東京スピリチュアリズムサークル」HP、「読書会の学習ポイントと感想(2018年5月)」をごらんください。



 私は今回、お二人との話しをする時に、スピリチュアリズムやシルバーバーチという言葉を、敢(あ)えて一度も使いませんでした。それは、ものみの塔では他の霊的な教えはサタンの教えなので聞かないように教えられている、というのを目にしたことがあったからです。しかし、はたしてそれでよかったのかどうか、やはりもっとはっきり話したほうがよかったのではないかと、心の片隅にスッキリしない気持ちをずっと抱えていました。

そんな時、「日本スピリチュアル・ヒーラーグループ」のホームページ(ヒーラーの声)の「サタンなど本当はいないのに!」という記事を読んで、「ああ、やはりシルバーバーチの名前を出さなくてよかった!」と思いました。もし、スピリチュアリズムの名前をだして、サタンの教えだと気持ちを閉ざされてしまったら、お二人に真理を話せなくなってしまったからです。だた、最後にもう一言「私はスピリチュアリズムを学んでいます」、あるいは、「私はシルバーバーチの本を読んでいます」とつけ加えた方がよかったのかもしれません。その方が、彼女たちが霊的真理を知るきっかけが多くなるからです。


 ものみの塔のお二人もいつかは必ず教団の教えの間違いに気がつかれるはずです。その魂の目覚めの少しでも早い訪れを願う祈りとともに、この記事を閉じることにします。


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  ◎シルバーバーチの言葉

○輸血について
 「私は、ここで改めて輸血という行為に不賛成を表明せざるを得ません。そのわけは、輸血に際して注入されるのは血液だけでなくて、それに付随した幽質の要素も含まれているからです。それは献血者の人間性の一部です。つまり輸血によってその献血者の本性にかかわるさまざまな要素までもが他人に移されることになり、これは、場合によっては好ましくないケースも有り得ます。」 (『霊的新時代の到来』 P55 スピリチュアリズム普及会)

○「魂の病」について
 「宗教の教義(信条)による束縛は、地上の悲劇の一つです。それは重い疫病よりも悪質で、肉体の病気の苦しみよりも、はるかに酷(ひど)い苦痛をもたらします。なぜならそれは「魂の病(やまい)」を生み出し、霊に目隠しをしてしまうからです。」  
(『シルバーバーチの教え・上』 P124 スピリチュアリズム普及会)

○宗教的束縛(洗脳)について
 「私たちは物質世界の子供たちがどのようにすれば霊的真理の光に浴し、伸び伸びと生きることができるか、どのようにすれば人間的産物である教義への隷属状態から脱け出せるかをお教えしようとしているところです。もとよりそれは容易な仕事ではありません。なぜなら、いったん宗教的束縛を受けるようになると、迷信の厚い壁を真理の光が突き抜けるには、永い永い時間を要するからです。」 (『シルバーバーチの教え・上』 P40 スピリチュアリズム普及会)


   ※なお、引用にあたっては、スピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

 「読書会に参加する前の私と今の私」



 私が「埼玉シルバーバーチの会」の読書会に参加するようになってから3年になろうとしています。

 読書会に参加する前の私は、シルバーバーチの霊訓やスピリチュアリズムに漠然とした感じを持っていました。
霊訓の中で「摂理の神」の文章を目にしたときは、やっと納得できるものにであえた喜びでいっぱいになりました。そのためしばらくの間は、「神とは摂理なのだ」とばかり思っていたのです(今思うと、それは「神」を一つの側面から見ていただけでした)。
このような状態で、内容を人に伝えようとしても、「スピリチュアリズム」や「神」について何をどう話したらよいのかが分からず、もどかしい思いをかかえている自分がいました。


 それが、読書会で、「神についてどのように考えたらよいのか(神観)」「人間とはどんな存在なのか(人間観)」「正しい祈りとはどのようなものか(祈り)」などを学んでいるうちに、少しずつまとまりが感じられるようになってきたのです。
さらに、昨年から今年にかけて、「スピリチュアリズムの全体像」を「救済」と「宗教」という、二つの大きな視点(観点)から学んできました。そのおかげで今では、「ああ、これは霊的成長についてだ」「これは正しい祈りについてだ」などと、より整理されたかたちで、霊訓の内容が自分の中に入ってくるようになりました。そして、ほんの少しですが人に話せるようになってきています。



 『シルバーバーチの霊訓』をはじめとするスピリチュアリズム関係の本は、20冊を超える膨大な量です。一通り目を通すだけでも、かなりの時間が必要になります。そのうえ、ぜんぶ読み終わったころには、はじめのほうの内容は忘れてしまっています。霊訓をひたすら繰り返し読んでいただけでは、どうしても部分的・断片的な見かたになり、なかなかスピリチュアリズムの思想(霊的真理)を正しく理解することは難しいのです。
そこで、スピリチュアリズムの内容を整理して、全体像を学んでいくことが必要になります。ちょうど、地図や一覧表を作ると、全体を見渡しやすくなるのとおなじです。



スピリチュアリズムの全体像を一人で把握するのは、とても難しいことです。そのため読書会に参加することは、とでも大きな意義があります。
シルバーバーチは次のように語っています。

「こうしたサークル活動は、あなた方が霊的存在であって物的存在でないことを忘れないようにするうえでも役に立っております。人間には、こうしたものがぜひとも必要です。なぜなら、人間は毎日、毎時間、毎分、あくせくと物的生活に必要なものを追い求めているうちに、つい、その物的なものが殻に過ぎないことを忘れてしまいがちだからです。それは実在ではないのです。」
  (ハート出版:『シルバーバーチのスピリチュアル・メッセージ』 P49)

今、私はシルバーバーチのこの言葉を深く実感しています。あの時思いきって読書会に参加して本当によかったと思っています。もし、あのまま一人で霊訓を読み続けていたら、スピリチュアリズムの霊的真理をほとんどわからずにすごしていたでしょう。へたをするとスピリチュアリズムへの熱意が冷めてしまっていたかもしれません。
この霊界からの導きに感謝して霊的真理の普及に役立てるように、さらに学びと実践を重ねていきたいと決意を強くしました。


  
   ※なお、引用にあたっては、スピリチュアリズム普及会の許可を得ています。








「いったいだれが何のためにスピリチュアリズムを始めたのか?」



 6月の読書会に参加したときのことです。
「スピリチュアリズムを理解するためには、スピリチュアリズムを始めた人の気持ちになって考えるとよく分かります」という内容の説明を聞いた時、私の中に驚きが走りました。今までに一度もそんなことを考えたことがなかったからです。と同時に、「そうか、そんな視点からもスピリチュアリズムを見ることができるんだ」と思いました。


 スピリチュアリズムを始めたのはだれでしょうか?それは、イエスを中心とする霊界の高級霊たちです。すると、「ではいったい何のために、イエスたちは、スピリチュアリズムを始めたのか?」という疑問がわいてきます。その答えは、「地球人類が、悲劇の中で苦しんでいるから」です。


イエスたちは、これまでに何度も、霊性の進んだ人間に霊的真理のインスピレーションをおろして、人類を救おうとしてきました。しかし、一人の人間の受け取れる真理は、ドアの隙間からのぞいた景色のようにごくわずかなものです。そのホンの少しの真理も、時間の経過とともに、人間が物質的視点から考えだした人工的教義の中に埋もれてしまいました。

それは、
「人間がせっかく手にしながらいつしか見失うということを繰り返してきた真理」
   (スピリチュアリズム普及会:『シルバーバーチの教え』上 P53)

「霊界の指導者は、地上界が大霊の意図にそって発展するように、大霊のバイブレーションに相応できる者(霊媒・霊能)を地上へ派遣してきましたが、大霊からかけ離れてしまった人類は、霊的に鈍感になり、物的なことしか理解できませんでした。」
   (スピリチュアリズム普及会:『シルバーバーチの教え』上 P55)

というシルバーバーチの霊訓にも語られています。

 そこで霊界は、「今度こそ!」との思いで綿密な計画を立てました。
今の地上界は、唯物主義と利己主義におおわれています。そうなってしまった根本原因は、人類が物質的なことばかりに目を向けてしまい、霊的なことを何も知らないからです。その「霊的無知」をなくすためにおろされたのがシルバーバーチをはじめとするスピリチュアリズムの霊訓だったのです。


 高級霊たちは、自分の霊的成長や光輝く霊界での生活を犠牲にして霊的真理をおろしてくださいました。その時です!イエスも地上での使命を終えてから、なんと2千年もの間ずっと人類を救おうとしていたことに気がついたのは・・・・・・。50年、100年ではありません。2千年です!今の私には、想像を超える期間です。そのことを考えたとき、その忍耐力・スケールの大きさ・愛の深さに何とも言えない感謝の気持ちでいっぱいになりました。


 この霊界の計画を成就するには、地上で手足となってはたらく道具が絶対に必要です。以前から私は、「霊界の道具」というのは、宅配便のドライバーに似ていると考えています。依頼主は霊界の人々・荷物は霊的真理・お届け先は時期のきた人です。私は今のところは、まだ見習い中ですが、

「こんどこそは、“唯物主義”と“利己主義”の勢力が絶対にはびこらないように努力しています。」
   (スピリチュアリズム普及会:『シルバーバーチの教え』上 P53)

とのシルバーバーチの熱い熱い思いに少しでも応えるために、「霊界から信頼される宅配便のドライバー」を目指していこうと思いを新たにしました。



  ※なお、引用にあたっては、スピリチュアリズム普及会の許可を得ています。





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