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「なぜ人間は霊界の実態を知る必要があるのでしょうか?」          (東京スピリチュアリズムサークル2019年5月の読書会に参加して)


 テレビなどで亡くなった人に対して、“天国で安らかに眠ってください”とか“天国で幸せに暮らしてください”などと語りかけているのをよく目にします。普段は意識していなくても身近な人が亡くなった時には、あの世について考えを巡らせる方も多いと思います。では“あの世”つまり“霊界”についてどれだけのことを知っているのかというと、はなはだ心もとない知識しか持ち合わせていないことに気がつかれる方も多いのではないでしょうか。スピリチュアリズムに出会う前の私も、天国(極楽)と地獄、キリスト教の煉獄ぐらいしか知らず、その天国や地獄についての記述もおとぎ話のようで、ほんとうに霊界があるのかないのか判断できないでいました。そんな中、納得できる霊界のようすを伝えてくれたのがシルバーバーチの霊訓でした。

 「霊界の実態(霊界のようす)」のポイントには、①霊界は、明るい世界(光り輝く素晴らしい世界);②界層世界と霊的グループ;③大霊(神)の摂理(利他愛)が、霊界全体の支配者;④霊界での生活(地上世界との根本的な違い);⑤霊界の宗教;⑥霊的成長至上主義;⑦人間以外の霊的存在者……天使・妖精(原始霊)がありますが、今回はその中の②のポイントを中心にしてお伝えしたいと思います。


 ポイント②に入る前に、①の「霊界は、明るい世界(光り輝く素晴らしい世界)」について少し触れることにします。
 霊界と地上界の一番大きな違いは、今の地上界が自分中心(利己愛)の世界になっているのに対して、霊界は他者中心(利他愛)の世界だということです。神の愛とは“利他愛”のことですので、霊界は神の愛と神の光が行き渡っている光り輝く明るい世界なのです。ただし、霊界にも幽界下層には利己心が強い未熟な霊たち(地縛霊)が集まっている暗く醜悪なスポットが点在しています。自分の心が地上に縛られているために、神の愛である光が射し込まないのです。これがいわゆる“地獄”と呼ばれている世界の実態なのです。私はこの事実を知るだけでもあの世に対する考え方がずいぶん違ってくるのではないかと思っています。


 では②つ目のポイントの「界層世界と霊的グループ」に移ります。
 キリスト教などでは、“霊界には、天国と地獄がある”と説き、また“霊界にはいくつかの界層がある”としている思想もあります。スピリチュアリストの中にも、『神智学』の7世界説を信じている人がいます。しかしシルバーバーチは、「霊界は一つです。」とはっきりいっています。そして「その中に無数の世界が存在する」ともいっています。つまり、霊界は無数の界層からなる1つの世界なのです。

 そうすると“自分は死んだ後いったいどの界層に行くのだろうか”という疑問が生まれてきます。地上界では霊的成長レベルの異なる人たちが、地上という同じ平面上で一緒に生活しています。しかし死んで霊界へ行くと、自分の霊的成長度に合った界層へ行くのです。つまり、霊界では霊的成長度に応じた住み分けがなされているということです。

 そして霊界では霊的成長度が等しい者同士が霊的に引き合って霊的グループ(霊的家族)が形成されています。このグループの結びつきは地上界とは異なり霊的親和性によるものです。そのためその結びつきは地上の家族や親友よりもはるかに強いもので、“これほどまでに気の合う人、自分と同じ考えを持つ人がいるのだろうか”、“まるで自分とそっくりだ”と驚くほどです。それは文字通り一心同体の状態なのです。そのグループの中にはさまざまな国で地上生活を送った人がいます。また男性だった人も女性だった人もいます。そこには地上のような国家や人種、民族や性別による差別や違いはありません。それらの違いはあくまでも物質的、肉体的な違いにすぎないからです。つまり、霊的グループには完全な平等と公平が行きわたり、お互いがお互いのために自分を役立てる利他愛に基づく共同生活が営まれているのです。それは今、地上で生活している私たちからすると夢のような理想的な世界です。ただしグループ間の交流は原則的にはありません。時に、より霊的成長の進んだ上の界層にいる霊が下の界層のグループの指導のために降りてくることがありますが、これはあくまでも特別な場合に限られています。

 このように地上では考えられないほど強い絆で結びついている霊的グループですが、同じ状態がいつまでも続くわけではありません。グループのメンバーの一人が地上に降りて(再生して)地上生活を送り体験を積みます。やがて死を迎えて霊界へ戻るとその体験をグループへ持ち帰ります。するとこの再生者の体験をグループ全体で共有することができるのです。地上生活を送ったメンバーの体験がグループのメンバー一人ひとりの体験となることで、グループ全体の霊性が向上していきます。このように“再生”というシステムには、一人の霊の霊的成長とカルマの解消という目的と同時にグループ全体の霊的成長という目的もあるのです。その意味でも霊界のグループというのはとても重要な存在なのです。

 こうして地上と霊界を行ったり来たり、つまり再生を繰り返しながら少しずつ成長していくわけですが、ある段階まで成長すると、霊的成長のために地上生活を体験する必要がなくなります。物質的体験を通して成長する段階を卒業したということです。このような霊たちがいる世界を「宇宙圏霊界」といいます。そして私たちのようにまだ地上への再生を必要とする霊たちのいる世界を「地上圏霊界」といいます。このように霊界は、「地上圏霊界」と「宇宙圏霊界」の二つに大きく分けられるのです。そして再生不要となった霊は天使と同格の霊となります(天使については回を改めてお伝えしようと思っています)。

 シルバーバーチは霊訓の中で「自分は地上世界へ戻ってくる必要のない段階まで到達した」といっていますから宇宙圏霊界の霊だということが分かります。宇宙圏霊界にいる霊たちのトップにいるのがイエスです。そしてシルバーバーチのように天使と肩を並べるほどに進化した霊が地上へ霊的通信を送るためには、私たちが考えるよりはるかに複雑で大変な量の準備が必要になります(これについては2019年2月と3月の記事で取り上げています)。


 それでは何故、宇宙圏霊界の超高級霊たちは苦労に苦労を重ねてこれほどまでに詳しく霊界のようすを伝えてくれたのでしょうか?それは、地上人は霊界の実態を知ることによって初めて価値ある地上人生を送ることができるようになるからなのです。地上生活を終えた後に永遠に続く霊界生活があることを知ると、霊界で役に立つものは、モノやお金ではなく霊的成長のために努力した成果だけだということに気がつきます。また地位や権力も霊界ではまったく役に立たないことが理解できるようになってきます。そうすると人間は物質に振り回されない霊的視点を持ち、霊的成長を目標として日常生活を送ることができるようになります。“霊的成長が一番大切だ”と常に考えている「霊的成長至上主義」の霊界人と同じように、地上人も霊的成長を人生の中心に据えて生活することで、地上人生を本当の意味で価値あるものにしていくことができるのです。


 私はこれを学んだ時、“自分は本当に霊的成長の道を歩み始めたばかりのよちよち歩きの霊なんだなあ”と思いました。また“私は地上圏霊界を卒業して宇宙圏霊界に行くまでにいったいどの位かかるのかしら?”とも思いました。そしてシルバーバーチでさえ見通すことのできない、どこまでも続いている永遠の霊的成長の道に自分が佇(たたず)んでいるような何ともいえない不思議な感覚を味わっていたのでした。

  ※「霊的成長至上主義」についての詳しい内容は、東京スピリチュアリズムサークルHP “学習の感想とポイント(2019年5月)”をご覧ください。

   ※なお、引用にあたっては、スピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

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 ◎シルバーバーチの言葉

●「あなた方はまだ、霊の世界の本当の素晴らしさを知りません。肉体の牢獄から解放され、望む所へは自由に行け、心で考えたことが形を取って眼前に現れ、好きなことにいくらでも専念でき、お金の心配がない……こうした霊界の生活と比べることができるものは、地上には存在しません。あなた方はまだ霊的世界の喜びを味わったことがないのです。
 地上の人間は、美しさの本当の姿を理解することはできません。霊の世界の光、色彩、景色、樹木、小鳥、川、渓流、山、花、こうしたものがどれほど美しいか、あなた方はご存じありません。」   (『シルバーバーチの教え・上」 P184 スピリチュアリズム普及会』)

●「地獄はあります。ただ、地獄絵などに描かれているものとは限らないというまでのことです。未熟な霊が集まっている暗い世界は、もちろん存在します。そこに住んでいる霊にとっては、そこが地獄です。実在の世界です。
 考えてもごらんなさい。地上世界を暗黒と悲劇の淵に陥(おとしい)れた者たち、無益な流血の巷(ちまた)としてしまった張本人たち——こういう人たちがこちらへ来て置かれる境遇がどういうものか、大体の想像はつきませんか。
 そうした行為の結果として直面させられる世界が天国であろうはずはありません。まさに地獄です。が、バイブルに説かれているような、業火(ごうか)で焼かれる地獄とは違います。行ったことの邪悪性、非道徳性、利己性を魂が思い知らされるような境遇です。それが地獄です。そこで味わう苦しみは、中世の地獄絵に描かれたものより、はるかに耐え難いものです」  (『霊的新時代の到来』 P238~P239 スピリチュアリズム普及会)

●「霊の世界は、境界線によってどこかで区切られているわけではありません。進化のレベルの低い界層から高いレベルの界層へとつながっていて、その間に境界はなく、すべての界層が一つに融合しています。霊格が向上するにつれて、高い界層へと上昇していきます。」  (『シルバーバーチの教え・上』 P192 スピリチュアリズム普及会)

●「宇宙はたった一つです。が、その中に無数の世界が存在するのです。生命はたった一つです。が、それも無数の段階があるのです。」  (『地上人類への最高の福音』 P33 スピリチュアリズム普及会)

●「あなたはそうした霊的本性に合った世界へ赴くのです。特別の使命がないかぎり、それより低い世界へは行きたいとは思いません。が、それより高い世界へは、行きたくても行けません。その時に発揮しているバイブレーションより高いものは発揮できないからです。そういう次第ですから、結局は霊的成長度と霊的能力において同等の人たちと交わることになるわけです」
——ということは、古い時代の人であっても霊的に同格であれば、同じ界層でいっしょになれるということですね?
 「そうです。そういうことになるのです。年代には関係ありません。地上の年齢には関係ありません。すべては霊的成長度によって決まるのです。その点が地上世界とこちらの世界との大きな違いです。今あなたが生活しておられる世界では、精神的にそれぞれに程度が異なる人々が同一平面上で暮らしております。が、こちらへ来ると、同じ程度の人たちといっしょに暮らすことになります。といって、たとえば大音楽家の音楽が聴けなくなるという意味ではありません。生活上で交わる相手が同格の霊性を身につけた者に限られるということです。絶対に誤ることのない霊的親和力の法則によって自然にそう収まるのです。」  
(『地上人類への最高の福音』 P29~P30 スピリチュアリズム普及会)

●「物質の世界ではこの二元の原理が完璧に貫かれていますが、霊の世界では界層が上がるにつれて男女の差は薄れていきます。」 (『シルバーバーチの教え・上』 P191 スピリチュアリズム普及会)





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